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農学職

試験研究などでスキルアップして、いつかお世話になった地域や生産者に恩返しを。

農学職 石崎

神戸農業改良普及センター 経営課 

副主任 石崎 初音

Q.なぜ民間ではなく公務員を目指したのか、またなぜ各市町村ではなく県を目指したのか?
 もともと植物などの自然や畑での作業が好きだったこともあり、学生時代から漠然と生まれ育った兵庫県で農業に携わる仕事がしたい、いつか普及指導員になりたいと思っていました。大学3年の時に農学職の説明会に参加し、それまでイメージしていた普及の仕事だけでなく、行政・試験研究など様々な部署でスキルアップしながら農業振興に関わることができると思い兵庫県職員を目指しました。

 

Q.これまでの業務で大変だったこと・嬉しかったことは?
 丹波農林振興事務所在籍中に担当したイベント業務です。地域の特産物である“丹波栗”の生産振興の一環として、その魅力を広く発信する「丹波栗食べ歩きフェア」というイベントを担当していました。80件近くある参加店舗や生産者、市、JA、商工会等、各関係機関との調整やPRのためのパンフレットの校正、消費者の方からの問い合わせ対応などは大変でしたが、それらを乗り越えて無事にフェアが開催され、参加店舗や消費者の方から「また来年も参加したい。」といったお声をいただくと頑張った甲斐があったなととても励みになりました。

 

Q.現在の仕事をする上で心がけていること・大事にしていることは?
 一般の人でもYouTubeやネットで多様な情報を入手することができる今、生産者の方から投げかけられる質問も様々で、栽培技術や農薬の登録情報、最先端の機械・システムに至るまで幅広い知識が求められます。知識不足で生産者からの質問や要望にその場で答えられずもどかしい思いをすることもありますが、事務所に持ち帰って調べた上で正しい情報を伝えることを大事にしています。

 

Q.県職員の仕事のどういったところに難しさを感じるか?また、県職員として働く魅力やおもしろさはどのようなときに感じるか?
 慣れてくるとどうしても意識が薄れてしまいがちですが、良くも悪くも注目されやすいのが公務員です。地方勤務だと特に県民の方と直接接する機会が多いので、生産者の方と対等な立場で関わるために信頼関係を築けるよう、第一歩としてまずは笑顔で気持ちの良いあいさつをするように心がけています。魅力は配属された地域に詳しくなれることです。丹波地域に配属された当初は、土地勘もなく職場内や現場で飛び交う方言や専門用語に戸惑うことが多かったですが、1年経った頃にはすっかり慣れ、地元以上に道やお店に詳しくなりました。神戸に異動して1年半になりますが、今でもふと丹波の言葉が混ざることもあります。

 

Q.今後チャレンジしたいことやいつかやってみたいことは?
 今は先輩職員や生産者の方から教わることばかりですが、様々な地域や部署で経験を積んで知識や技術を身につけ、いつかお世話になった地域や生産者の方々へ恩返しがしたいです。また農学職職員として生産者や関係機関とともに考え、兵庫県の農業の発展に貢献できるよう、成長していきたいです。

 

これまでの配属先
平成31年4月 丹波農林振興事務所 農政振興課
令和4年4月   現所属

農業の発展から一人一人が喜ぶ仕事まで。少しでも農業振興の役に立てることが嬉しい。

三木紅葉さん

加古川農業改良普及センター 経営課

主任 三木 紅葉

Q.なぜ県で働こうと思ったのか?
 最初は完全に民間志望で、実験研究ができる企業からの内定ももらっていましたが、兵庫県の説明会があると聞いて、大学教授の勧めもあり、大学4回生の5月頃に初めて参加しました。話を聞くうちに、自分の地元で大学で学んだ農業に携わることができる農学職に魅力を感じました。また、現場で農家に指導する普及センターや試験研究を行う技術センター、行政など選択肢が広いことや、3年ごとぐらいに異動があり、働きながら自分に合った仕事を見つけられることがすごくいいなと思いました。

 

Q.入庁前後で感じたギャップは?
 行政というと、パソコンに向かって事務作業ばかりというイメージでしたが、意外に人と関わる仕事が多いことです。大学時代まではあまり人と話すことが得意ではありませんでしたが、実際に現場で仕事をしていると、人と関わる仕事って楽しいなと思うようになりました。

 

Q.印象に残っていることは?
 農林事務所ではイベント関係の仕事が多く、就農フェアや地元の農産加工品をPRするフードセレクションのイベント等に参加しました。補助事業の関係では、牧場を経営している方から「うちの牛乳を使ったジェラートをつくりたい」という要望があり、6次産業化の事業に携わりましたが、これは私が初めて関わった大きな仕事だったので印象に残っています。また、現在は花の生産振興の一環としてフラワープリンセスひょうごと一緒に仕事をする機会も多く、普段できない経験をさせていただいています。

 

Q.仕事をして楽しいと感じる瞬間は?
 自分が携わった仕事が少しでも人の役に立っていると感じるときです。就農希望者と農業法人をマッチングさせる就農フェアでは、そのときに来てくれた学生さんが農業関連の企業に就職したという話を後から聞き、役に立てたという成果が見えてやってよかったなと思いました。今は本庁勤務なので、農家の方と直接話す機会が少なく、県全体の方針決定や全体を見ながら業務を行うことに難しさを感じることもありますが、自分が担当した補助事業を使った方からありがたいと言ってもらえるとうれしいです。今後は現場に行きたいという想いもありますが、本庁に来て初めて分かったこともあるので、よい経験だと思っています。

 

これまでの配属先
平成29年4月 光都農林振興事務所 農政振興第1課
平成31年4月 光都農林振興事務所 農政振興第2課
令和2年4月   農林水産部 農産園芸課
令和6年4月   現所属

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