平成19年度 E-ディフェンスを活用した減災対策推進事業
- 実施施設
実大三次元震動破壊実験施設(通称:E-ディフェンス)
兵庫県三木市志染町三津田西亀屋1501-21
- 実験主体
兵庫県・(独)防災科学技術研究所《共同実験》
- 研究テーマ
長周期地震動による超高層建物の家具・外壁等への影響の検証
- 実験日時
平成19年3月29日木曜日15時00分~ 南海地震タイプ(長周期地震波)
平成19年3月30日金曜日15時00分~ 阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)タイプ
- 実験内容
- (1)試験体の概要
試験体を大重量コンクリート版上に設置し、その直下に積層ゴムを組み込み、超高層建物の30階を実大寸法の試験体(上部2層の切り出し)で再現する。また、住居と事務所のそれぞれの室内環境を想定し、試験体を区画で仕切る。
- (2)実験での検証項目
以下により、長周期地震動及び阪神・淡路大震災で観測された地震波による影響及び挙動について検証する。
- a 試験体2階
- ア.超高層住宅の居住空間
- 食器棚、洋服ダンス等の家具、ピアノ、ベッド、学習机等
- 照明器具、クーラー、空調室外機、プランター等
- イ.超高層事務所ビルの事務空間
- 事務ロッカー、応接セット等
- 事務室間仕切り(ガラス製等)、事務機器、パソコン等
- ウ.事務機器の衝突によるガラスの破壊
- b 試験体1階
- ア.超高層建物における天井材等
- 天井材の落下
- 天井取り付け空調機器、照明機器の挙動
- c 超高層建物の外壁等
- ア.想定地震時の外壁(カーテンウォール、ALC版)の挙動
- イ.屋上付属物(パラボラアンテナ)の挙動
- (3)想定南海地震による実験(29日)
南海地震が発生した場合に想定される地震波(長周期地震動)を用い、想定される最大の揺れ・変形角を試験体に発生させる長周期地震動を与え、室内(住宅と事務所)の家具やロッカー(地震対策の有無で区分)、非構造物等への影響を検証した。
- (4)阪神・淡路大震災の再現実験(30日)
阪神・淡路大震災の際にJR鷹取駅で観測された地震波を用い、室内(住宅と事務所)の家具やロッカー(地震対策の有無で区分)、非構造物等への影響について、長周期地震動との比較検証を行った。