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機能性と美しさを兼ね備えた貴重な炭

大阪と兵庫にまたがる北摂地域では、点在する鉱山から産出される銀や銅の精錬作業に使うため、室町時代から炭焼きが盛んでした。川西市黒川地区で生産される「一庫(ひとくら)炭」は美しい断面を持ち、煙が立たずパチパチとはぜないことから茶席用の高級炭として重宝されてきました。地区に40軒ほどあった炭焼き農家は時代とともに減り、今では私たちだけになっています。炭焼きシーズンは、原料のクヌギが乾燥している1月から5月にかけて。クヌギは切った幹から新芽が出て枝へと成長するため、10年サイクルで伐採します。そうすることで親株は元気に保たれ、樹齢300年を超えるものも少なくありません。自分たちで山から切り出した木を窯で3日間燃やした後、酸素を止めて5日間寝かせ、完全に炭化させてから取り出します。中の温度はまだ100℃あるなど大変な作業の連続ですが、全ては高品質の炭を生み出すため。これからも日本の伝統の技を守り続けていきたいです。(今西菊炭本家 今西学さん)

菊の花のような断面から、「菊炭」とも呼ばれています。

「火を止めるタイミングが難しい」と今西さん。煙の色やにおいで判断し、作業は夜中までかかることも。

2年前の新芽が細枝に成長した樹齢400年のクヌギ。新芽を鹿から守るため、最近は幹を2mほどの高さで伐採しています。

 

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