ここから本文です。

金物のまちで職人に学ぶ切れ味を生む鍛冶の技と工夫

田中さんは日本で数人しかいない手作り包丁の職人。海外のファンも多く、最近は現場を見たいと工場を訪れる人も増えているそう。

金物のまちとして約400年続く三木市には、機械化が進む中、大工道具や日用品を手作業で製造する昔ながらの鍛冶屋も30軒ほど残っています。田中一之刃物製作所もその一つで、祖父や父の代は鎌、私の代になってからは包丁をメインにしています。鉄をベースに、刃先だけに高価な鋼を張り合わせる伝統的な刃物作りは、少ない資源で最大の切れ味を生み出すために先人たちが知恵を絞って編み出した日本の誇るべき技術です。体験ではまず、1,200℃の炉から取り出した熱々の鉄の棒を金づちやベルトハンマーで鍛錬して包丁へと成形していく様子を見てもらい、希望者には同様の工程に挑戦して「鉄は熱いうちに打て」の語源を体感してもらいます。また、土壁に格子窓が付いた典型的な三木の鍛冶屋の工場内も案内。一人でも多くの人に、土地に根付いた鍛冶文化や包丁の“本物”の切れ味に触れてもらいたいです。(田中一之刃物製作所代表 田中誠貴さん)

 


鍛冶、研ぎ、柄作りなど工程ごとに分業化され、産地として成長してきた三木金物。同社でも各プロフェッショナルと連携して仕上げています。


成形したての包丁。ここから表面を削って、たたいてという作業を繰り返し、滑らかな切れ味を生み出します。


築約60年の工場内。削りの作業場は包丁の表面がよく見えるよう採光に優れた格子窓に面しているなど理にかなった工夫が随所に。

 

金物のまち三木で包丁職人から習う鍛冶屋体験

【場所】田中一之刃物製作所(三木市別所町石野875)
【定員】1人~5人程度
【料金】1人6,000円
※包丁を自分で作る場合は3回通う必要あり(費用は要相談)
【申し込み・問い合わせ】希望日の2週間以上前にEメール、ファクスで三木市縁結び課へ
【電話】0794-89-2303
【ファクス】0794-82-9755

旬トピ!TIMELY TOPICS IN HYOGO

金物のまちで職人に学ぶ
切れ味を生む鍛冶の技と工夫

島で受け継がれる風流踊
秋祭りで大踊と小踊を奉納
風情ある町並みがアート空間に
町屋の各所で美術作品を展示
多様なブドウの品種を食べ比べるチャンスです
10分以内の舞台で衝撃度を競う高校生たちの“笑劇”バトル 若手社員の奨学金返済を企業と共に支援しています
地元の農産物を食べて地域農業の応援を 地場産業のコラボレーション播州織の余った糸で靴下を製作
兵庫五国の現場から

Check!マンスリー・インフォ

ウチでは定番ですが?
ちょぼ汁(淡路)
プレゼントクイズ(2024年9月号)

お問い合わせ

部署名:総務部秘書広報室広報広聴課

電話:078-362-3019

FAX:078-362-3903

Eメール:kouhouka1@pref.hyogo.lg.jp