10分以内の舞台で衝撃度を競う高校生たちの“笑劇”バトル
県内の高校の演劇部員が10分以内のコント劇を披露する「高校演劇ショウゲキ・バトル」。第11回が8月2日、姫路市の男女共同参画推進センターあいめっせホールで開かれ、11校17チームが参加しました。(取材・文 本紙編集部)
挙げられた札の点数を運営校の生徒が集計します。
同バトルは春から初夏にかけての稽古の成果発表の場として、兵庫県高等学校演劇研究会西播支部の呼びかけで2013(平成25)年に始まりました。審査するのは5人の審査員と観客全員で、感動や笑いの衝撃度を採点します。作品が披露されるごとに審査が行われ、暫定順位も発表。その都度、会場の緊張度合いが増していきます。制したのは、ブレスレットでつながれた2人の高校生の騒動の顚末(てんまつ)を描いた県立姫路飾西高校の作品「腕輪」。表彰式に続いて行われたアンコール上演に、観客から大きな笑い声と拍手が送られました。
出演はもちろん、演出や美術、衣装も生徒が担当。全員で作品を仕上げます。
優勝チームの声
既存の脚本を再構成し、実際は簡単に抜けるブレスレットが抜けない、そのばかばかしさを表現しました。Siriの擬人化や高校生のリアルな会話など工夫を重ねた所で笑いが起こり、うれしかったです。ショウゲキ・バトルは観客の反応が点数に表れるので刺激になります。満点に足りなかった部分を話し合い、今後に生かしたいです。
【問い合わせ】兵庫県高等学校演劇研究会西播支部(県立姫路南高校)
【電話】079-236-1835
【ファクス】079-236-3186