ここから本文です。
産科医不足により分娩可能施設が減少する中、妊産婦の多様なニーズに応え、誰もが安心して子どもを産み育てる環境をつくるためには、質の高い助産師の育成と活用が全国的な課題となっています。
これらの課題において、厚生労働省では、都道府県における助産師就業の偏在解消、助産実践能力の強化及び助産学生等の実習施設確保、助産所と連携する医療機関の確保、院内助産・助産師外来の普及や理解促進等を図ることを目的として、助産師活用推進事業を実施しています。
本県では、平成27年に「助産師資質向上等対策検討会」を立ち上げ、検討会の中で出向を含めた助産師の資質向上について検討を重ねてきました。平成28年度には県内4病院協力のもと助産師出向の試行事業を実施し、平成30年度・令和元年度については、病院間の長期出向モデル及び病院-診療所出向モデルを実施し、出向が助産師及び各施設に与える影響を検証しました。令和2年度から令和4年度は、院内助産・助産師外来の設置に向け、助産師の技術支援や院内体制構築にかかる費用を補助する院内助産・助産師外来設置促進支援事業を実施しました。
院内助産・助産師外来を充実するとともに、保健指導や産前産後ケアの実施による助産実践能力の向上等、助産師活用促進の体制整備を図っています。
県内における助産師の資質向上や確保対策等を検討するため、下記のとおり、実態調査を実施します。ご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
【助産所】下記URLからご回答ください。
兵庫県では、妊産褥婦の多様なニーズに応え、地域における安全、安心、快適なお産の場を確保するとともに、助産師がその職能を活かして活躍することができる場の確保を目指し、取り組んでいます。
院内助産では、アットホームな雰囲気でリラックスしてお産ができ、病院内で実施されているので、何かあったときは医師がすぐに対応できる体制なので安心です。助産師外来は、すべて予約制で待ち時間がなく、助産師とゆっくり話ができます。妊娠週数に応じて医師の外来を受けます。
また、県内の院内助産・助産師外来の一覧を作成しましたので、お産の場として、ご活用ください。
院内助産:正常分娩に限り、分娩介助はもとより妊娠中から産後まで助産師が責任をもってケアする。
助産師外来:産婦人科外来とは別に、助産師が中心となって妊娠中から検診や保健指導を行う外来。
兵庫県内の院内助産・助産師外来実施施設一覧(令和5年1月1日現在)(PDF:109KB)
事業名 |
院内助産・助産師外来設置促進支援事業 |
|
---|---|---|
内容 |
1.助産師技術支援 既院内助産等設置病院及び周産期母子医療センターの助産師から、緊急時における判断・報告基準など医師との連携に関する技術支援及び院内助産等設置にかかる開設準備を支援 |
2.院内体制構築支援 既院内助産等設置病院の医師等から、院内助産等の有用性や助産師との役割分担・手順策定等の助言を受け、産科医師等の理解・協力の促進及び病院方針決定を支援 |
対象経費 |
1.助産師技術支援 院内助産等の設置に係る開設準備として助産師への技術指導を専任で行う助産師の人件費 |
2.院内体制構築支援 院内医師の理解・方針決定、運営規程や評価に対して助言を行う医師等の派遣経費 |
補助 基準額 |
6,000千円(上限) |
500千円 |
補助率 |
2分の1 |
|
手法 |
医療機関への直接補助 |
本県では平成28年度に県内4病院協力のもと、「助産師出向」の試行事業を実施し、その成果について報告書にまとめました。
お問い合わせ