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更新日:2025年1月30日

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豊岡健康福祉事務所感染症発生動向調査週報

このページは感染症発生動向調査事業に基づき、豊岡健康福祉事務所管内(豊岡市・香美町・新温泉町)を中心とした地域の感染症の発生状況を毎週情報提供し、感染予防についての注意喚起を行っています。

2025年第4週(1月20日~1月26日)の管内の感染症発生動向情報をお送りします

今週のcontents

  1. 定点把握感染症について〈定点あたり報告数の多い感染症〉
  2. インフルエンザについて
  3. 感染性胃腸炎の患者が増加しています
  4. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について

1.定点把握感染症について〈定点あたり報告数の多い感染症〉


感染症

定点あたり報告数


増減

4週

3週

インフルエンザ 9.5 20.0

↓減少

感染性胃腸炎 6.2 3.8 ↑増加
COVID-19

2.88

3.75

↓減少
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 2.6 0.8 ↑増加

 

2.インフルエンザについて

  • 今週、管内の定点あたりの患者数は9.5人(先週20.0人)と減少しています。
  • 臨時休業の施設別発生状況では小学校で学級閉鎖の報告が1件ありました。
  • 季節性インフルエンザは流行性があり、短期間に多くの人へ感染が拡がります。
  • インフルエンザは発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われており、ウイルスを排出している期間は、外出を控える必要があります。
  • 排出されるウイルス量は解熱とともに減少しますが、解熱後もウイルスを排出するといわれており、咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、マスクを着用する等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。
  • 感染予防にはこまめな換気が大切です。冬場は窓開けを行うと、一時的に室内温度が低くなるので、暖房器具を使用しながら、換気を行ってください。
  • 手洗いの励行、マスクの着用、咳エチケットなどの基本的な感染対策を継続しましょう。
  • インフルエンザにかかったかなと思ったら、早めに休養をとり、高熱が続くなどの症状があれば早めに受診をしましょう。

【関連ページ】

厚生労働省HP

  • 【令和6年度】今シーズンのインフルエンザ総合対策

https://www.mhlw.go.jp/stf/index2024.html

3.感染性胃腸炎患者が増加しています

  • 今週、管内の定点あたりの患者数は6.2人(先週3.8人)と増加しています。
  • 感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、冬期に発生がピークとなる傾向にあります。
  • 保育所や高齢者施設、社会福祉施設などでは集団発生が起こることがありますので特に注意が必要です。
  • 感染性胃腸炎の原因となるウイルスには「ノロウイルス」「ロタウイルス」「サポウイルス」「アデノウイルス」などがあり、おもな症状は腹痛、下痢、嘔吐、発熱です。
  • ノロウイルスは人の腸管内で増え、患者のふん便や嘔吐物には1グラムあたり100万から10億個もの大量のウイルスが含まれており、少量でも感染力が強いことが特徴で、手指や食品を介して経口で感染し、人の腸管で増殖します。
  • 感染すると24~48時間で、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が出現し、症状が1~2日続いた後、健康な人は回復します。
  • 症状の回復後でも1週間程度、長い場合は1ヶ月にわたり、ふん便中にウイルスが排泄される場合があるので注意が必要です。
  • 感染拡大を防ぐためには、食事前や排泄後、調理前、患者の汚物処理やおむつ交換を行った後は、石けんと流水でしっかり「手洗い」を行いましょう。

【関連ページ】

国立感染症研究所HP

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/383-intestinal-intro.html

厚生労働省HP

  • 感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/

4.A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について

  • 今週、豊岡健康福祉事務所管内の定点あたりの患者数は2.6人(先週0.8人)と増加しています。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、A群レンサ球菌による上気道の感染症でどの年齢でも起こり、幼児期から学童期の小児に多い感染症です。
  • 主な感染経路は、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」です。
  • 2〜5日の潜伏期間の後、38℃以上の突然の発熱、咽頭発赤、苺状の舌などの症状が現れ、しばしばおう吐を伴います。
  • 熱は3〜5日以内に下がり、1週間以内に症状は改善しますが、まれに重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。合併症には肺炎、髄膜炎、敗血症、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などがあります。
  • 抗菌剤による治療を行い、症状が改善しても主治医に指示された期間は薬を飲むことが大切です。喉の痛みがひどい場合は柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけましょう。
  • 予防には、手洗い、咳エチケットが有効です。

【関連ページ】

国立感染症研究所HP

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/340-group-a-streptococcus-intro.html

  • グラフ・データで見る管内の感染症情報(2025年4週)

小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:366KB)

兵庫県保健所別データ(PDF:35KB)

兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:588KB)

お問い合わせ

部署名:但馬県民局 豊岡健康福祉事務所

電話:0796-26-3654

FAX:0796-24-4410

Eメール:toyookakf@pref.hyogo.lg.jp