持続可能な多自然地域づくりプロジェクトについて
県と市町が重層的に地域支援を行う体制を整え、地域における持続可能な生活圏づくりを支援する「持続可能な多自然地域づくりプロジェクト」に関する情報を掲載しています。
1.多自然地域づくりプロジェクトの概要
1.概要
多自然地域では、人口減少や高齢化の更なる進行により、都市部を含めて小規模集落が増加し、地域運営の担い手が枯渇するなど、集落単位の維持・活性化活動が困難となりつつあります。このため、これまでの集落の枠組みを超えて、広域的に集落の機能を支えあう住民主体の地域運営体制を構築し「安心して暮らし続けることができる住み続けたい地域づくり」を推進します。
2.プロジェクト愛称・ロゴマーク
プロジェクトの推進にあたり、愛称・ロゴマークを作成しています。本プロジェクトに関連するイベント・行事等のPR、チラシ、名刺、各種グッズ等、ご自由にご活用ください。
サステナヴィレッジ
サステナブル(持続可能)+ビレッジ(むらづくり)をイメージ
- (3)ロゴ
- マーク右:自然をあえて自然界で存在しない白黒の二色でグラデーション、鋭利な形で表現
- マーク左:テクノロジーのカラーイメージの青、丸みで表現
- SDGs=SUSTAINABLEDEVELOPMENTGOALS17の項目数を意識した模様の数
- 自然とテクノロジーの対比を、カラーと形(丸み・鋭利)で表現(白黒でも対比が表現可能)
- 多自然地域の豊かさ=人と社会をイメージしつつ、自然が多すぎる=ネガティブな面も対比で表現し、人口減少・高齢化社会においてもコミュニティ維持、地域づくりの必要性を伝える
- 全体:持続可能を抽象的に表現すため、伸び続けるもの=木をイメージ
2.多自然地域とは
兵庫県では、地方の中小都市や中山間地域等の豊かな自然環境に恵まれた地域や大都市近郊の自然豊かな地域を「多自然地域」として定義しています。
具体的には、次の区域を除いた県下のすべての地域としています。
- 【多自然地域に含まない区域】
- 都市計画法に基づく「市街化区域」
- 緑豊かな地域環境の形成に関する条例に基づく「まちの区域(第4号区域)」
- 「歴史的なまちの区域(丹波地域第2項区域)」
- 「歴史と賑わいの区域(北但馬地域第2項区域)」
- 「伝統的なまちの区域(西播磨地域第2項区域)」及び「光都の区域(西播磨地域第2項区域)」及び「歴史的景観区域(南但馬地域第2項区域)の一部(国道沿いの3区域)」
3.多自然地域づくりプロジェクトの方向性
- 平成20年度から県主導で進めてきた小規模集落対策「地域再生大作戦」の成果や課題を踏まえ、令和5年度から本プロジェクトを始動しています。
- 都市部を含む37市町へ対象を拡大、広域的に支え合う地域運営組織等を構築し、持続可能な生活圏の形成を目指します。
4.多自然地域づくりプロジェクトの推進
県は市町への広域的支援と専門的支援を担い、県と市町の重層的な支援体制のもとプロジェクトを推進します。
1.県による広域的・専門的支援事業
- (1)ひょうご多自然地域づくりネットワーク会議の設置・運営
ひょうご多自然地域づくりネットワーク会議を設置し、3つのプロジェクトチームにより効果的な県の支援策の検討、市町支援を実施します。
- 人材育成プロジェクトチーム:市町職員・地域再生アドバイザー向け研修の企画・実施
- シンクタンクプロジェクトチーム:地域づくり支援ツール・手引きの開発
- 外部人材活用プロジェクトチーム:関係人口拡大に向けた仕組みづくり
- (2)アドバイザリーボードの運営
市町からの相談等に対応するため、有識者や地域再生アドバイザーを交えたアドバイザリーボードを運営します。
- (3)地域再生アドバイザー派遣事業
地域再生アドバイザー等の専門人材の地域等への派遣により地域の取り組みを支援します。
- (4)ひょうご関係人口案内所の運営
多自然地域における活動の担い手となる「関係人口」を創出するため、県内市町等からの相談に応じ、地域外への情報発信と地域への関係人口受入のコーディネートを行います。
- (5)地域おこし協力隊の活用促進
地域おこし協力隊と卒隊者で組織する「一般社団法人兵庫県地域おこし協力隊ネットワーク」とともに、隊員間の交流など隊員の募集支援や隊員のスキルアップ研修、任期終了後の定住・定着に向けた支援をしています。
2.市町による地域伴走支援体制の確立や地域づくりを促進する活動等に対する支援事業
- (1)「持続可能な生活圏」形成支援事業および市町伴走支援体制整備事業
市町や地域の熟度やニーズに合わせ自由度が高い事業費補助、市町職員の人材不足対策として人件費補助の両輪で市町のコミュニティ施策等を支援します。
- (2)マルチワーク組合支援事業
地域づくり人材の確保や移住・定住を図るため、特定地域づくり事業協同組合の設立を支援します。
- (3)地域×大学×企業のひょうご絆プロジェクト
地域団体が大学や企業等との連携して実施する地域づくり活動を支援し、外部人材活用を促進します。