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「ひょうご水ビジョン」は、兵庫の水が県土の自然、県民の生活、地域の文化をはぐくみながら美しく循環するための総合的な指針として平成16年5月に策定しました。
それから10年余、水源保全にも寄与する「新ひょうごの森づくり」や「災害に強い森づくり」、水質保全のための「生活排水99%大作戦」、流域全体で防災減災を進める「総合治水対策」など、行政はもとより県民も主体となった様々な政策を進展しています。
これらの取組を加速、充実するとともに、変動する時代潮流への対応も図っていかなくてはなりません。気候変動による集中豪雨や渇水の発生、本格的な人口減少社会の到来による水需要の変化、大量の上下水道施設が更新時期を迎えるなど、新たな課題も顕在化しています。
そこで、これまでの取組の進捗状況や成果の検証を踏まえ、また、今後の水需給の見通しや新たな課題への対応方針を加味し、15年後の姿となる「ひょうご水ビジョン」を策定します。
本ビジョンは、「21世紀兵庫長期ビジョン」のもと、兵庫県の水に関する指針として策定し、水に関わる現状と課題の分析、基本目標及びその実現に向けた基本方針等を内容とします。
兵庫県は、このビジョンを指針として、水に関する計画策定、施策立案、事業展開を図ります。また、市町の水資源施策の誘導指針としての役割を担います。
県民、さまざまな団体やグループ、事業者については、水とのかかわりや水利用などの実践活動に関する誘導指針としての役割を担います。
平成42年度(2030年度)を計画の目標年次とします。
自然、社会環境が大きく変化する中で、「水」の恵みにより成り立つ「さと」や「まち」における人々の営みが、水が生み出す自然環境を損なうことなく持続、発展し、水と共生する県民生活の構築を目指すため、「1.おいしい水をつくる」、「2.水をもっと上手に使う」、「3.水へのおそれ(畏れ、恐れ)を知り備える」、「4.水の豊かさを守る、つくる」、「5.水の文化、伝統を育む」の5つを基本方針として掲げます。
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