ここから本文です。
21世紀の成熟社会を真に豊かな社会とするため、「ユニバーサル社会」の社会像をすべての人が共有できるものとして次のように描き、ユニバーサル社会づくりの推進に関する条例(平成30年4月1日施行)に基づき、その実現をめざします。
年齢、性別、障害の有無、文化などの違いにかかわりなく |
一人の人間として尊重され、社会的な営みに参加することで生きがいを感じる・・・。当たり前のことといわれるかもしれませんが、私たちは、このことを、年齢、性別、障害の有無、文化などの違いにかかわらず、すべての人が実感できる社会を実現したいと考えます。
そして、人の役に立つこと、人の支えになることで、人は自らを誇りに思うものです。すべての人が、持てる力を存分に発揮して、自分の存在を誇らしく感じることのできる社会こそ、私たちがめざす社会です。
「ユニバーサル」とは、「普遍的な」「すべての人の」と訳され、「だれもが~しやすい」「だれもが~できる」という意味で使われています。
ここでの「ユニバーサル社会」とは、「だれもが暮らしやすい社会」「だれもが参加できる社会」という意味で用いています。
パソコンやインターネット、携帯電話などの情報通信技術は、自由に移動や活動のできない人や、言葉ではコミュニケーションがとれない人にとって、情報を容易に伝達したり表現能力を高めたりすることにより、可能性や潜在的能力を引き出すことができる、現時点で最も便利な道具です。
立場の異なる人同士の相互理解を深め、地域のコミュニティづくりを進めることや、テレワーク、在宅就労など新しい働き方の可能性を広げることなど、だれもが参加、参画できる社会づくりを進めるうえで、情報通信技術の活用が重要となっています。そのため、デジタル・ディバイド(情報格差)の解消を図り、積極的な活用を進める必要があります。
障害者等の生活に必要な情報の取得や利用、意思疎通の多様な手段の確保に関する取組を促進し、県民誰もが安心して暮らし、自己決定による能動的な社会参画ができる環境を整えることが、ユニバーサル社会づくりの推進に寄与します。
兵庫県では、平成4年に全国に先駆けて制定した「福祉のまちづくり条例」にもとづき、多くの人が利用する施設や、道路、公園、鉄道駅舎などについて、高齢者や障害のある人の利用に配慮した整備を進めてきました。
今後はさらに、あらゆる人の立場に立って、より安全で便利、快適に活動し移動できる質の高いまちづくりを進めるとともに、良好な地域コミュニティの形成、保健・医療・福祉機能が連携したケアのしくみづくりなども組み込んだ福祉のまちづくりを一層進める必要があります。
さきの阪神・淡路大震災で、避難施設の段差や、視聴覚に障害のある人、外国人県民への情報伝達が不十分であったこと、人間関係の薄い地域では安否確認が遅れたことなどを忘れてはなりません。
その一方で、ボランティアや、NPO、まちづくり協議会など、県民の主体的な参画と協働による地域づくり活動が各地に広がりました。
これらの教訓を今後のまちづくりや社会づくりに生かしていくとともに、震災復興の中で培った「痛みを分かち合い、支え合う」文化を継承し、根付かせていきたいと考えます。
ユニバーサル社会づくりの推進に関する条例の概要(PDF:136KB)
ユニバーサル社会づくりの推進に関する条例(PDF:124KB)
障害者等による情報の取得及び利用並びに意思疎通の手段の確保に関する条例(愛称:ひょうご・スマイル条例)の概要(PDF:97KB)
障害者等による情報の取得及び利用並びに意思疎通の手段の確保に関する条例(愛称:ひょうご・スマイル条例)(PDF:97KB)
ひょうごユニバーサル社会づくり総合指針(平成30年10月)(PDF:8,135KB)
お問い合わせ