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更新日:2024年1月31日

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車椅子利用者の外出をアシストするスマホアプリを開発しました


小坂さん

昨年10月に創立30周年を迎えた県立福祉のまちづくり研究所。小児用筋電義手や介護ロボットの技術開発などに取り組み、最新の開発品が車椅子利用者向けに坂道の難易度を地図上に表示するスマートフォンアプリ「なび坂」です。特別研究員の小坂菜生さんに仕組みや工夫点について聞きました。(取材・文 本紙編集部)

Q.開発の動機は。
現在のバリアフリーマップは多機能トイレやエレベーターの有無といった施設の設備に関するものがほとんどで、目的地までの経路上にある障害物を示す地図がないことに着目しました。坂道の傾斜度から車椅子をこぐ力を導き出す、当研究所が考案した計算式やノウハウを活用できると考えました。

Q.アプリの使い方は。
障害レベルを設定した上で、出発地と目的地を入力します。グーグルマップの経路情報を基に坂道の傾斜度が割り出され、障害レベルに応じて通行難易度が青、黄、赤で表示されます。

経路上にある坂が青(通行可能)、黄(通行困難)、赤(通行不可)の3段階で表示されます。

Q.工夫した点は。
アプリに設定できるこぐ力に幅を持たせたところです。同じ障害レベルでも年齢や体調によって個人差があるため、ユーザー自身で微調整できるようにしました。

Q.企業から事業化に関する問い合わせは。
いくつかあります。その中には防災アプリに応用し、災害発生時に車椅子利用者や歩行困難な人をスムーズに避難所へ誘導できないかという相談もありました。引き続き、当研究所ではなび坂を事業化していただける企業を募集しています。

 

福祉用具について知りたい人は


同研究所にある福祉用具展示ホールでは介護ベッドやつえなど700点の福祉用具や介護ロボットを展示。住宅の改修や購入時の補助制度などの情報提供もしています。
開館日時=月曜~金曜(祝休日を除く)9時~17時

 

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