更新日:2026年10月16日

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ダニ媒介感染症について

マダニに注意!近年ダニによる感染症が増加中

ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによって起こる感染症のことです。代表的なダニ媒介感染症には、重症熱性血小板減少症候群、日本紅斑熱、つつが虫病があります。
加古川健康福祉事務所管内(加古川市、高砂市、稲美町、播磨町)での報告は、多くても年に1~2件程度ですが、全国的には特に重症熱性血小板減少症候群の患者報告数が増加傾向にあります。

比較的まれな疾患ですが、重症化すると命にかかわる可能性がある感染症です。ダニ媒介感染症について知り、日ごろから感染予防に努めましょう。

管内でも報告のある代表的な3疾患についてお知らせします。

ダニの感染症ってどんなの?(PDF:156KB)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

SFTSウイルス(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome virus)を保有するマダニに刺されることで感染する感染症です。原因となるマダニは春から秋にかけて活動が活発化するため、患者報告数は5~10月が多い傾向にあります。

刺されてから6~14日ほどで発熱や倦怠感に加え、食欲不振、嘔気など消化器症状が出現し、血小板減少による出血傾向などにより重症化して死亡する症例もあります。特効薬がなく治療は対症療法のみとなりますが、患者は高齢者が多く、高齢者ほど命にかかわるリスクは高くなる傾向があります。

重症熱性血小板減少症候群の報告数推移(人)
  令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
全国 111 116 134 121 192
兵庫県 2 2 4 4 10
加古川健康福祉事務所管内 0 0 0 0 1

SFTS報告数(全国)

日本紅斑熱

日本紅斑熱リケッチアを保有するマダニに刺されることで感染する感染症です。重症熱性血小板減少症候群と同様、マダニによる感染症であり患者報告数は春~秋にかけて増加傾向にあります。

刺されてから2~8日後に発症することが多く、高熱・発疹・刺し口が代表的な3徴候です。高熱とともに手足を中心とした小豆大の紅斑(赤くて平らな皮疹)が多数出現するのが特徴です。

特定の抗菌薬投与が効果的で、早期に治療が開始できれば改善することが多い疾患です。治療開始が遅れると命にかかわることもありますので、刺し口や体調不良に気づいたらすぐに医療機関を受診するようにしましょう。

日本紅斑熱の報告数推移(人)
  令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
全国 490 457 500 523 675
兵庫県 23 17 19 17 30
加古川健康福祉事務所管内 0 0 0 0 1

日本紅斑熱報告数(全国)

つつが虫病

つつが虫病リケッチアを保有するダニの一種であるツツガムシに刺されることで感染する感染症です。

以前は夏に多く報告されていましたが媒介するツツガムシの種類が変化したため、近年では秋~初冬に発生が多くみられるようになりました。

刺されてから5~14日後に発熱やリンパ節腫大、発疹で発症することが多く、発疹は体幹(胴体)から全身に広がる点が日本紅斑熱との違いです。刺し口には痂疲(かさぶた)を伴うことが典型的です。

特定の抗菌薬投与が有効で、投与後24時間以内に解熱することが多いと報告されていますが、治療が遅れると命にかかわることもありますので、刺し口や体調不良に気づいたらすぐに医療機関を受診するようにしましょう。

つつが虫病の報告数推移(人)
  令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
全国 544 492 445 354 295
兵庫県 4 9 8 4 2
加古川健康福祉事務所管内 0 0 2 0 0

つつが虫病報告数(全国)

ダニ対策、予防法は?

虫に刺されないように対策することが一番の予防です。

野生動物の生息している野山や、野山近くの庭・田畑・あぜ道で活動する際には、長袖・長ズボンを着用して肌の露出を極力減らし、虫除けスプレー(ディートやイカリジン配合の忌避剤)を使用しましょう。もしダニに刺されていることに気づいたら、自分で無理に引き抜こうとはせず、医療機関を受診するようにしましょう。

マダニ対策、今できること|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト(外部サイトへリンク)

兵庫県/マダニに注意!ダニ媒介感染症について

(参考)ところで…リケッチアってなに?

感染症の原因となる微生物・構造物を病原体といいます。よくある病原体としては、「細菌」や「ウイルス」、「寄生虫」、「真菌」などがあります。

寄生虫や細菌、真菌(カビなど)は自己増殖能があり栄養分さえあれば自然に増殖できるのに対して、ウイルスは自己増殖能がなく、宿主の細胞内に入り込まなければ増殖できないという性質があります。

「リケッチア」は、細菌の一種でありながら自己増殖能を持たず、ウイルスのように細胞を利用して増殖する特徴があり、一般的な細菌とは区別して扱われることが多いです。

細菌の分類

リケッチアは上記のように特殊な細菌です。ダニやノミ、シラミなどの節足動物を通じて感染し、代表疾患には今回紹介したつつが虫病、日本紅斑熱の他に、発疹チフスなどがあります。

お問い合わせ

部署名:東播磨県民局 加古川健康福祉事務所 健康管理課

電話:079-422-0002

FAX:079-422-7589

Eメール:kakogawakf@pref.hyogo.lg.jp