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更新日:2026年3月18日

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令和8年3月局長メッセージ(西播磨県民局長 城下 隆広)

西播磨地域と私

早いもので西播磨県民局に赴任してから2年が経とうとしています。
人生の節目(60歳)を故郷・西播磨で迎えることが出来るありがたさを噛みしめながら、今回は、西播磨地域と私の公務員生活を少し振り返ってみたいと思います。
私にとって、西播磨・播磨科学公園都市での仕事経験は三度あります。
一度目は、二十代の頃、企業庁播磨科学公園都市整備局で平成3年10月から平成9年3月まで。当時は、道路だけが整備された建設現場という雰囲気で、これからどんな施設を整備するか検討していました。そんな中、消防施設や学校など主要施設整備に係る地元三町(新宮町、三日月町、上郡町)との合意形成、姫路市を母都市とする「西播磨テクノポリス開発計画」推進会議の開催や国への進捗報告などを担当しました。文字通りのまちのかたちづくりから広域計画まで、何もないところから夢と希望を形にしていくダイナミックな行政を体験しました。
二度目は、三十代の頃、平成13年4月から平成16年3月まで。中播磨と分割された直後の西播磨県民局、播磨科学公園都市に新築された庁舎での勤務でした。ちょうど合併特例法が改正され、平成の大合併の大波が押し寄せた頃で、直接請求による合併協議会の設置やリコール請求など、教科書でしか知らなかった法的手続きが日常茶飯に生じ、各地で合併協議会が設置・開催されるなど、荒々しい直接民主主義の嵐に翻弄される日々でした。
そして三度目、五十代最後、令和6年4月から西播磨県民局に赴任。播磨科学公園都市は、まちびらきから27年、主要な施設は完成し産業用地も完売、住宅用地だけが売れ残っているものの都市は成熟期に入っています。西播磨の市町では合併20周年を迎えようとする時で、かつての合併の熱狂は遠く過ぎ去り、高齢化、人口減少などによる課題が顕現し、将来の姿が見通しにくい状況になっています。
県民局では、「元気・西播磨」を合言葉に、各地域の元気をつなぐための事業を様々に展開しているところですが、実際は、地域活動に参加させて頂くたびに、元気を頂くのはこちらの方で、地域の皆さんには感謝しかありません。

現状を打開するヒント

課題は山積しています。特効薬や有効な解決策はありません。こうした閉塞状況を打開するヒントとなる図書を探しながら読書するなかで、見つけた2冊を紹介します。

一冊目、安宅和人著 『「風の谷」という希望』

安宅氏は、「このままでは歴史ある自然豊かな土地が打ち捨てられ、都市にしか住めない未来がやってくる」という危機感から、テクノロジーを使って人間が自然と共に、疎空間で豊かに生きる未来を実現することを提言し、「数百年、少なくとも200年以上続く運動論の最初の型を立ち上げる」として、7年間の研究成果を本書にまとめています。
これから未曾有の人口減少時代を生き抜くためには、今ある常識を超えた発想と行動が必要なのかもしれません。

二冊目、ローマン・クルツナリック著 『グッド・アンセスター』

近年SDGsとして、持続可能な未来のための行動が重視されています。そのベースとなるのがこの本の「僕らははたして、よき祖先であろうか」という問いだと思います。
本書では、短期思考ではなく100年以上の長期思考へ転換すべきとしています。
「どんなに困難であっても、変化の可能性がまだあるうちに諦めてしまったら、未来の世代は決して許してはくれないものと心得よう。夢の中で彼らの声を聞いて、それに従って意思決定をしていかなければならない。」
“よき祖先であるか”、常に未来から厳しく見つめられていると思うと身が引き締まる気がします。

これらの本から「希望を持つこと」、そして「修正しつつ実践し続けること」、「長期思考で未来からの目を持つこと」の大切さに改めて気づきました。思い返せば地域を支えている方々との会話で出る話と共通しています。これからも学び続けていきたいと思います。

結びに変えて

西播磨の地は、私の生まれ故郷であり、三度公務員としての私を育ててくれた“縁”と“恩”のある土地です。4月からは勤務地を変えることになりますが、形をかえてこれからも西播磨の元気づくりに関わっていきたいと思います。

2年間大変お世話になりました。そして、これからもよろしくお願いします。

お問い合わせ

部署名:西播磨県民局 総務企画室

電話:0791-58-2120

FAX:0791-58-2328

Eメール:Nsharimasom@pref.hyogo.lg.jp