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「世界かんがい施設遺産」に西光寺野疏水路(さいこうじのそすいろ)が登録されました

記者発表日時:2024年9月3日15時

担当部署名/農林水産部農地整備課農村計画班  直通電話/078-362-3429

 令和6年9月3日にオーストラリアで開催された国際かんがい排水委員会の第75回国際執行理事会において、西光寺野疏水路(さいこうじのそすいろ)(市川町、福崎町、姫路市)が、新たに「世界かんがい施設遺産」として認定・登録されました。

西光寺野疏水路(さいこうじのそすいろ)の概要

 西光寺野地区は、神崎郡南東部(福崎町)及び姫路市北部に位置し、荒れた台地で農業用水の確保が困難でありましたが、明治以降、先人たちの開墾・ため池の築造・用水路の整備等たゆみない努力により300haを超える広大な水田地帯が誕生しました。

 西光寺野疏水路(市川町、福崎町、姫路市)は、総延長約8.8kmに及び、この間に水路トンネル、水路橋、サイホン工等の複雑な工事のほか、併せて非かんがい期に地区内に貯水するため池5箇所の新増築工事が約3年の歳月をかけて行われ、大正4年に完成しました。

 現在、疏水路・ため池を活用したウォーキングの開催や開発の歴史が小学校の副読本として活用されるなど、西光寺野台地とその先人たちの100年以上の歴史が地域に脈々と受け継がれています。

 

「世界かんがい施設遺産」制度
  • かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会が、認定・登録する制度で、平成26年度に創設。
  • 令和5年度末時点で、アスワンダム(エジプト)など世界19カ国161施設(うち国内51施設)が認定・登録されている。

 

問い合わせ先

中播磨県民センター 姫路土地改良センター 農村整備課(TEL:079-281-9368)

兵庫県農林水産部 農地整備課 農村計画班(TEL:078-362-3429)