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コロナ禍で低年齢の子どもにもスマホの利用が進んでいることから、県では「子どものスマホ適切な利用推進プロジェクトチーム」を設置し、医療関係アドバイザーの参画のもと、過度なネットの利用が子どもの心身の健康に与える影響やその対応策を検討し、その成果をガイドラインにまとめました。
令和5年3月22日、プロジェクトチームに参画いただいた医療関係アドバイザーの先生方から知事にガイドラインが手交されました。
アドバイザー
(右から知事、黒田教授、田中院長、菊池センター長、中村教授:オンライン) |
関係各知事部局による「子どものスマホ 適切な利用推進プロジェクト」プロジェクトチームの設置
過度なネットの利用が子どもの心身へ及ぼす悪影響が懸念されることから、健康面に留意した安全・安心なスマホ利用を図るために、庁内横断のプロジェクトチームを設置しました。
アドバイザー4名「中村教授、黒田教授(ビデオメッセージ)、田中院長、菊池センター長」にご出席いただき第1回会合を開催
アドバイザーの先生方から、各専門領域の懸念される子どもの心身への悪影響についてお話しいただきました。
講師:県立リハビリテーション中央病院
子どものリハビリテーション・睡眠・発達医療センター 菊池 清 センター長
講義「眠って広がる子どもの未来と可能性」
講義では、「眠っている間、人間の体はエネルギーの消費を抑えて、体の成長や保守点検に栄養を集中させることから、ネットやゲームの使いすぎで夜遅くまで起きていると、体内時計がずれて体調が悪くなってしまったり、心身へ様々な悪影響を及ぼすおそれがある。睡眠は体内時計の調整や、脳と体のメンテナンスに重要な役割を果たすことから、規則正しい生活を送ることや、睡眠の質をさげるおそれのあるブルーライトを避けるために、寝る1時間前からはスマホやゲームの画面を見ないようにすることが大切である。」との提言を受けました。
講師:神戸大学大学院医学研究科 外科系講座整形外科分野 武岡 由樹 特命助教
講義「子どもの脊椎疾患とスマホ利用」
講義では、「長時間動かずにスマホを操作し続けることで、首の痛みや肩こりにつながったり、親指でのフリック操作など、同じ動作を長時間繰り返すことで腱鞘炎につながるおそれがある。正しい姿勢で使い、適切に休憩を取りながら長時間の連続使用を避け、休憩時にはストレッチ等体を動かすことが大切である。」との提言を受けました。
講師:兵庫県立ひょうごこころの医療センター 田中 究 院長
講義「ゲーム インターネット依存」
講義では、「家庭や学校生活が充実しないことで、子どもたちは達成感や人間関係を求めてネットやゲームの世界に入り込んでしまい、そこから依存へつながるおそれがある。家庭や学校でネットやゲームの使い方のルールづくりをしたり、家庭や学校でのコミュニケーションを充実させることで、子どもがネットやゲームにのめり込む背景を理解することができ、ネットへの依存を予防することにつながる。」との提言を受けました。
講師:神戸大学大学院医学研究科 外科系講座眼科学分野 中西(山田) 裕子 准教授
講義「小児の近視化等の予防と対策」
講義では、「スマートフォンに限らず、至近距離で物を見続けることは近視を促進するといわれており、近視の発症が低年齢であるほど進行しやすく、将来に強度の近視になる可能性がある。近視の度数が強いほど、将来、緑内障等の病気にかかる可能性が高くなる。正しい姿勢で画面から目を離して使うこと、適切に休憩をとりながら長時間の連続使用を避けること、外遊びや外での運動をすることが大切である。」との提言を受けました。
お問い合わせ
部署名:県民生活部 男女青少年課 青少年指導班
電話:078-362-3142
内線:2746
FAX:078-362-3891