更新日:2024年5月29日

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知事記者会見(2024年5月29日(水曜日))

【発表項目】

  1. 令和6年度「ひょうごプレミアム芸術デー」の実施(PDF:817KB)
  2. 兵庫デスティネーションキャンペーンアフターキャンペーンの開催(PDF:548KB)

動画

知事会見を動画で見る(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

知事記者会見内容

1番目は「令和6年度「ひょうごプレミアム芸術デー」の実施」です。

県内の美術館や博物館を1週間程度無料開放します。今回で3年目になります。

今回は7月9日から7月15日で夏の期間に実施したいと考えています。

100を超える施設に参加いただきます。去年が89施設だったので、毎年協力していただける施設が増えていることは大変ありがたいと考えています。

趣旨としては、誰もが芸術文化に楽しんでいただけるための取り組みをしていくことです。

無料開放することをベースにしつつ、今回から新しい取り組みをいくつか始めます。

まず、夏休み期間になりますので、ナイトミュージアムを開催します。

美術館や博物館は基本的には昼間に、お子さんたちが家族とともに楽しむことがメインですが、映画でもナイトミュージアムがあるように、夜に美術館や博物館を探検してもらうことが、一つの新しい面白い体験にもなると考えており、今回、県立美術館、人と自然の博物館、兵庫陶芸美術館などで実施をします。

次に、こども学芸員体験の実施です。

こちらも新しい取り組みで、小学校の高学年を対象とした学芸員体験を陶芸美術館でやっていきたいと考えています。

それ以外にも、去年に引き続き、お子様連れの方を優先的に案内する「ハートフル・ファストトラック」を継続実施するほか、県立美術館などで去年と同様に一時保育を実施します。

子供と一緒にいると声が出たりすることがあり、なかなか、美術館や博物館へ1人やご夫婦で行けないので、一時保育に預けて、観覧していただきたいと考えています。

また、自由に話せる観覧日を追加設定します。去年も設定しましたが、大変好評でした。

小さなお子様をお持ちの方のみならず、障害をお持ちの方も含めて、声が出てしまうことや喋ってしまうケースがあるので、声を出しても良い日を設定していましたが、今回6施設に拡充し、定例化していくことになりました。

前回はプレミアム芸術デーの期間中に実施日を設定していましたが、6施設について、毎月第2日曜日を自由に話せる観覧日に設定しました。

6施設のご協力に改めて感謝申し上げたいと思っています。

それ以外にも、手に触れる展示や手話通訳付き解説会など、障害をお持ちの方を含めて、誰もが楽しめる取組みを、今年もしっかりやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

オープニングイベントを7月9日に県立美術館で実施する予定です。

そこでは、神戸女学院大学のパフォーマンスやマリンバ演奏を小松さんや蓬莱さんのご協力を得て、実施することを予定しています。

それ以外の様々なイベントです。

佐渡裕監督トーク&スーパーキッズ・オーケストラによるミニコンサート、大江千里さんのミニライブ、玉岡かおるさんによるトークショーなども実施します。

それぞれ無料で実施予定ですので、是非多くの皆さんにご参加いただきたいと考えています。

 

2番目は「兵庫デスティネーションキャンペーンアフターキャンペーンの開催」です。

昨年、兵庫デスティネーションキャンペーンを実施しました。

コロナ禍の影響等もある中で、一定の成果を得ることができたと考えています。

改めてJR西日本を含めた関係者のご協力に御礼を申し上げます。

今回は、アフターキャンペーンとして、本番の翌年のキャンペーンになります。

キャンペーンの目的は、デスティネーションキャンペーンのレガシーを作っていくことになります。

来年2025年の大阪・関西万博を見据え本県への誘客、県内を周遊してもらう取組みを改めて作っていくこと、大阪・関西万博に向けてひょうごフィールドパビリオンなど、魅力ある着地型のコンテンツを発信することです。

観光型MaaSを活用した新たなプロモーション手法で、広域的な移動を促したいと思います。

期間は7月1日から9月30日で、テーマは、「未来へつなぐ 兵庫・夏の体験~兵庫テロワール旅~」というコンセプトで行いたいと考えています。

1点目は、フィールドパビリオンなど新たな着地型コンテンツを観光型MaaSなどで発信していくこと。

2点目は、県内外からの誘客を促すプロモーションで、JR城崎温泉駅で7月6日にこうのとり5号の到着セレモニーの実施や、8月17日にはJR神戸駅でWEST EXPRESS 銀河を活用したイベントを行います。

3点目は、観光型Maas等を活用したデジタルプロモーションです。

今回、連続する3日間で使える「ひょうご夏の体験デジタルパス」を、大人5500円で販売します。

ポイントは、新しくリニューアルされた神戸ポートタワー、6月にオープンする須磨シーワールドの入場料も含んでいます。

また、連続する2日間で使える「神戸・姫路 夏の体験デジタルパス」も販売します。

是非、多くの皆様にアフターキャンペーンをご利用いただきたいと考えています。

来年は大阪・関西万博、2030年の神戸空港国際化に向けて、兵庫県への誘客を促進する絶好の機会なので、しっかりとPRに取り組みたいと考えています。

 

私からは以上です。

質疑応答

記者:

兵庫デスティネーションキャンペーンもかなり多くの方が利用されたということですが、今回のアフターキャンペーンではどういった魅力を発信していきたいのか、具体的にお聞かせください。

 

知事:

来年の大阪・関西万博に向けて、さらに勢いをつけていきたいと思っています。

ひょうごフィールドパビリオンが、一つの我々のこれからの観光誘客の大きなポイントになります。アフターキャンペーンをひょうごフィールドパビリオンにしっかりつないでいくことが大事だと思っています。

本番のデスティネーションキャンペーンでもひょうごフィールドパビリオンをとても意識していますが、今まで200を超えるプログラムが出てきており、そこへの接続をしっかりやっていくことが大事だと考えています。

 

記者:

観光関連でお伺いします。

大阪府の吉村知事が、府内に宿泊する外国人観光客に、1人あたり100円から300円の負担を求める徴収金制度の創設を本格化させています。

アフターコロナで海外からの観光需要が急回復している中で、観光公害対策の財源に企てる考えがあるようですが、今後、兵庫県も大阪・関西万博や神戸空港の国際化など、訪日客がかなり増える見込みだと思います。

制度についてどのように考えられているのか、お伺いします。

 

知事:

いわゆる観光税は、兵庫県では今のところ導入がされていません。

宿泊税は、大阪府はすでに一定導入をしており、そこは別の議論として、新たな訪日客の増加に備えて実施していると思いますが、兵庫県や神戸市の場合は、まだインバウンドによるオーバーツーリズムは、そこまで発生していない段階です。

確かに2030年を見据えると、観光客が伸びる可能性はあると思いますが、現時点では検討等はしていないので、今回のDCも含めて、しばらくは2030年を見据えた観光の魅力を高めていくことに注力することが大事だと思っています。

 

記者:

文書問題の関係でお伺いします。以前から知事が言われていた贈答品のリスト化と取り扱いに関するルール整備の進捗などはどうなっていますか。

 

知事:

おそらく今回の文書問題に関するきちっとした調査をやっていく中で、その結果として、方向を示していきながら、新たなルールづくりを構築、リスト化していくのではないのかと考えています。

 

記者:

現段階で届き得る贈答品などの取り扱いはどのようにされていますか。

 

知事:

今は、特にはリスト化等していないと思います。

現時点では、きちっとしたリストを作っていないのですが、今後、まずはこの文書問題に関する第三者委員会を作って調査していく形になるので、その中でどうきちっとすべきかを議論していくことが大事だと思っています。

 

記者:

取り扱いに関するルールが出来ていない状況で、今、贈答品等が届いた場合はどのような対応になるのでしょうか。

 

知事:

庁内全体でどうするかは、今の時点では明確なルールができているかどうは確認しないと分かりません。

まずは、今の文書問題をきちっと第三者委員会をやっていく最中なので、暫定的にどうするかは、これからの議論だと思います。

今回の調査をしっかりやっていきつつ、その中でも、どういうふうにしていくかは、議論はしていかないといけないと思います。

 

記者:

昨日、文書問題で、第三者委員会の設置の事務手続きを監査委員が委任すると決まったと思います。

監査委員が、役割を担うことになったことへの受け止めをお伺いします。

 

知事:

今回、第三者委員会を設置する方針を示させていただいたところです。

それまでの経緯については以前からお話させていただいています。

第三者機関による調査は、客観性、中立性の確保をしっかり行うことが大事だと思っています。

これから委員をどう構成していくのか。調査の進め方は、今から検討、準備をしていくことが大事なので、第三者機関の設立に向けた検討と準備業務から、知事以外の執行機関が担うことが望ましいと考え、代表監査委員に事務を委任する方針で考えています。

これを先日、県議会に説明させていただきました。議会の方としてもその方向でご了承いただいたという話になりましたので、これから設立に向けた準備にかかる事務委任の手続きを行っていきたいと考えています。

 

記者:

当初から話が出ていた準備会の方も行っていき、その中で、どういった委員を選んでいくかを決めていく段取りになるということでしょうか。

 

知事:

第三者機関は、これまでの対応をやっていく中で、県民の皆さんにより説明を果たして信頼を高めていく上で必要だと判断させていただいたところです。

準備の段階から、設置にかかる準備や検討についても、知事以外の執行機関に委任することが適切だと思っています。

監査委員は、財務のことのみならず、一般行政事務に関する監査をする立場なので、そこが適切だと考えています。

 

記者:

監査委員は、現在は自民会派と維新会派の議員の方が2名、元々県職員だった方と外部の有識者の計4名で構成されています。

知事が議会の同意を得て、4人を選任していると思いますが、事務手続きを行う上で、本当に客観性や透明性が担保されているのか、疑問に思っている方もいると思います。

監査委員が関わっていくことで、透明性が担保できるとお考えでしょうか。

 

知事:

代表監査委員に事務を委任するので、そこの機関に対する委任になると思います。

そこが、どのように調査していくかを考えていく形になるので、第三者委員会の設置に向けた準備、検討を委任していく中で、中立性や客観性は担保できるとは考えています。

 

記者:

監査委員に限らず、どういった経緯で委員を選んでいくか。

委員が選ばれてからもどういった審議内容になっていくかを、どこまで公表するかで透明性の見え方も変わってくると思います。

現段階では、どの程度公表していこうと思われていますか。

 

知事:

そこのやり方も含めて、これから代表監査委員が準備をしていく作業の中で決まっていくものだと思います。

最終的に委員が決まった場合には、その委員の中で、内容の、例えば、プライバシー性とかよって、どのように透明性を確保していくのかを定めていくことが大事です。

大事なのは、プロセスごとにきちっと皆さんにご提示していくことをやっていくことだと思います。

この間も、今日も昨日もそうですが、議会の方にきちっとお諮り、ご説明して、そこで代表監査委員に委任することを進めていく。

そして、今日私から説明したり、今後、具体的に事務が進んでいくに従って説明していくことで、プロセスの透明性を担保していくことが大事だと思っています。

 

記者:

先週、聞いたことの補足で質問します。

尼崎の森中央緑地でのイベントで、授乳室を個室として利用していた件です。

授乳室の入口の表示が、授乳室と分かりやすいような表記になっている部屋ですが、その時、とてもドタバタしていて、そこが授乳室だと分からなかったというご回答だったと思いますが、そういった表示とかにも気付かなかったということでしょうか。

 

知事:

正直、本当に気付いていなかったというところです。

割と時間がタイトな中で、バタバタと行って、扉が開いてそこで着替えて出ていったので、本当に表示そのものも気付いてなかったというのが正直なところです。

結果としてご迷惑をおかけしたことは申し訳なかったと思っています。

 

記者:

その当時、扉の授乳室という表示の部分にカバーが掛けられていたなどはなくて、急いで行ったら、扉が開いていた感じですか。

 

知事:

そこもあまり覚えていないのが本当で、着替えて皆さんをお待たせしていることになりかねなかったので、急いで行ったというところです。

意識していなかったのは本当に申し訳なかったと思っています。

 

記者:

文書問題に関して、代表監査委員の委任はもうされたのでしょうか。

それとも、これから委任されるのであれば、いつ頃される予定でしょうか。

 

知事:

昨日、議会に説明させていただきましたので、これから事務委任の手続きを早急に進めていくことになると思います。

 

記者:

準備会など設立のスケジュール感をお聞かせください。

 

知事:

具体的にいつかはこれから決めることになりますが、この問題をしっかり審議していただくためにも、できるだけ早く準備会の枠組みを設立して、第三者委員会の立ち上げにつなげていただきたいと思っています。

 

記者:

先週木曜日に職員労働組合から、文書問題に関して申入書が出たと思いますが、受け止めをお伺いします。

 

知事:

23日に職員労働組合から申入があり、その中で、文書問題についても言及があったと聞いています。

風通しの良い職場づくりが大事だという委員長のご指摘もありました。本当にそのとおりだと思います。

全体的に、ハラスメント事案が多いことも改善していかなければならないので、真摯に詳細を人事当局とも相談しながら、良い形にしていきたいと思っています。

 

記者:

これを受けて何か新たな対策を打たれることは考えていますか。

 

知事:

まずは、現在の文書問題に関する第三者委員会をやっていきつつ、職員とのコミュニケーション、それから風通しの良い職場づくりは、並行しながら考えていくことが大事だと思っています。

 

記者:

職員労働組合からは現場の職員が、この問題に2ヶ月近く掛かっていることで、県民からの風当たりが厳しくなることにより士気に影響が出かねないなど職員のモチベーション低下を危惧する声があったかと思いますが、職員に対してどのように呼び掛けていますか。

 

知事:

職員にも心配をおかけしていることは申し訳ないと思っています。

そういった意味でも早く第三者委員会を設置することによって、調査をきちっとやっていく、そして事実関係を確認していくことが大事だと思っています。

 

記者:

職員労働組合の文書で、懲戒処分について元県民局長のPCを解析して14年前の目的外使用を問うたのはやり過ぎではないか、という意見もあると職員労働組合も言っていたと思います。

人事当局は以前の説明で、PCの調査はこの案件のみで、他の職員に関しては過去に遡ってしませんと言っていました。そうすると、この処分のための処分ではないかという指摘も出ていますが、どのように受け止めていますか。

 

知事:

他の職員には、現時点ですることはないです。

今回は、文書の作成等に起因して、懲戒処分に該当する可能性があったので、パソコンを確認したということだと思います。

14年前まで遡ってやったわけではないと聞いています。

後で人事当局から説明しますが、パソコンを確認したところ、文書があり、その日付が約14年前に作成されたことが分かったので、14年前まで遡って調査をしたわけではないと私は聞いています。その辺りは委員長にも正しい状況をお伝えしていくことが大事だと思います。

逆に言うとそこをしっかりお伝えして、委員長との認識を共有しておくことが、職員労働組合をはじめ職員の皆さんにとっても、心配をかけないことになるので、事実関係をお伝えすることが大事だと思っています。

 

記者:

産業労働部長も同時に処分されましたが、産業労働部長のPCも解析をしていますか。

 

知事:

そこは分からないです。

おそらく文書作成した事案があったので、その文書を探す意味でPCをチェックしたところ、それが見つかったということです。

 

記者:

業者から物品をもらったというPCの記録は基本的に調べていないですか。

 

知事:

私は承知していないです。

 

記者:

昨今、政治資金パーティーの問題が出ているかと思いますが、知事も昨年12月の会見で1月に予定されていた政治資金パーティーを中止すると発言されていたと思いますが、今後のご予定はありますか。

 

知事:

今のところ予定していません。

 

記者:

事務局で開かれると思いますが、知事の事務局としてはどういう体制になっていますか。

 

知事:

適宜、事務局の方が勤務しています。

 

記者:

適宜という形になりますか。

 

知事:

どこまで私が今ここで答えたら良いのか分からないので、お答えは差し控えた方が良いかと思っています。

 

記者:

今回、文書の中にも政治資金パーティーの件で、パーティー券を現職の職員が販売されていた疑惑があることを指摘されていたと思います。

事務局組織に、県の職員や県OBが関わっていることはありますか。

 

知事:

文書問題にも関することなので、ここでお答えするのは差し控えたいと思っています。

 

記者:

文書問題に関して、事務委任の手続きを進めていくと発言がありました。

そもそものフローを確認したいのですが、事務委任することによって、具体的にどういった業務をされていくのかを教えてください。

 

知事:

まず、第三者委員会の立ち上げをしていくための事務委任をすることだと認識しています。

どういった委員構成、委員に誰になってもらうのか含めた、準備、検討という業務を代表監査委員に事務委任していくことになると思っています。

 

記者:

兵庫県森林組合連合会の議案の関係でお伺いします。

議案では、兵庫県森林組合連合会の財産を処分した上で、6億円ぐらいの債権放棄を提案されています。

結果として6億円ぐらいの県負担が生じることになりましたが、受け止めと、今後、同様の事態が起こらないような再発防止策の考えがあればお伺いします。

 

知事:

兵庫県森林組合連合会に関して、多額の債権を結果的に放棄せざるを得なくなったことは、大変申し訳ないと思っています。

この件に関しては、委員会の中で原因等を調査してきているので、それに基づいて、今後、おそらく同じような事業を県が主導してやることは可能性としては低いと思いますが、同様の事案が発生しないように、きちっと対策をしていくことが大事だと思っています。

今回、貸付が結果的に返ってこなくなりました。事業をやるときの将来性、妥当性、さらには、そういった資金をどのようにやっていくことが合理的なのか、貸付が良いのか、補助が良いのか、様々な指摘が評価委員会でもあったと思いますが、その辺を踏まえながら、再発防止をしっかりやっていくことにしたいと思っています。

 

記者:

文書問題に関してお伺いします。

藤原弁護士が利害関係者に当たるかどうかを、先週の知事会見後に人事当局に確認したところ、別の弁護士に確認し、藤原弁護士は今回の件では利害関係者には当たらないという見解を一応得ているそうですが、その辺のご報告も受けていると思います。

それを聞いた上で、改めて藤原弁護士が今回その利害関係者に当たるのかどうかと、また、その根拠についてお聞かせください。

 

知事:

この件について、藤原弁護士に依頼して、文書問題に関する内部調査への助言等をいただいたところです。

これについては問題がないと考えており、今回ご指摘を受けて改めて弁護士法、弁護士職務基本規定について確認をしましたところ、弁護士から問題はないという話を伺っています。

内容については、どういうプロセスでやっていたかは、調査の当事者でもあったので、私も報道で知ったというのが率直なところですが、この間、人事当局も含めて、現時点での確認内容はこの会見が終わった後に説明をさせていただこうと思っているので、そこで事実関係を改めて聞いてもらいたいと思っています。

 

記者:

人事当局として、別の弁護士に確認されて、藤原弁護士が今回の件に関して、利害関係者に当たらないという報告は受けておられるのでしょうか。

 

知事:

そこも含めて、後でご報告をさせていただきたいと思っています。

私は、そこはまだ報告を受けていないので、藤原弁護士の件について、今回、弁護士法等に問題があるかないかを確認しているとは聞いているのですが、その結果について、後程説明させていただきたいと思っています。

 

記者:

昨日まで、ずっとその補足取材をしており、人事当局から聞いているのは、その件について、知事に報告のうえ、今日、聞いて欲しいということだったので、今お尋ねしているのですが、知事からお答えいただけないということですか。

 

知事:

法的な内容も含めて、人事当局から後程説明させていただく方が適切だと思っています。

利益相反の関係も含めて、どういう状況になっているのか、そして、今回、藤原弁護士が内部調査に関わっていただいたことに問題があるのかどうかという、全体のところを説明させてもらうことが大事だと思っています。

そこをまず人事当局から、弁護士からの見解のコメントをいただいているので、きちっと説明することが大事だと思っています。

 

記者:

では、この後、人事当局に法的なことも含めて詳細をお伺いします。

ただ、利害関係者に当たるかどうかは、今回の内部調査が果たして妥当性があるのかどうかの根幹に関わるところだと思っています。

人事当局の説明を聞いた上で、また来週になるかもしれませんが、またお尋ねします。

重要なことだと思うので、ぜひ、人事当局からもきちっと報告をいただいた上で、知事のご見解をお示しいただけたらと思っています。

 

知事:

この間、法的な問題もあるので、私が答える材料がないということで申し上げたと思います。

その後、法的な問題について確認をして、一定整理ができつつあるということで、今日、後程人事当局から、弁護士のコメントを含めて説明をさせていただきたいと思います。

今回、大事なのは、内部調査をやった。そして、弁護士の助言をいただきながら、関与いただきながらやったこと全体が、法的に何か問題があるのかどうかというところ。

それから、客観性や一定の第三者性がどのように担保されているのか、内容、結果も含めて、どのようにされていて、適正だったかということが大事だと思います。

そこのトータルのところを説明し、ご理解をいただくことが大事だと思っています。

弁護士もある意味、受託するということは、そういった法的な問題も含めて確認をしながら受託するという立場だと思うので、利益相反の関係も含めて、そこは弁護士としても、現時点では確認しながら受託しているはずなので、法的な問題が私はないと思っています。

法的な問題がないと認識しているからこれまで人事当局が整理していると思いますが、そこをきちっと説明することが大事だと思っています。

 

記者:

事務委任について、第三者委員会の立ち上げのためにどういった構成が良いのかというお話がありました。

事務委任された代表監査委員が、メンバーの選定や調査方法の決定、スケジュール調整などをされていくという理解でよろしいですか。

 

知事:

今回、事務委任した後の作業は、おそらくそこも含めてだと思います。

どういったメンバー、どういう形でやるのか、いつ頃からやるか、を決めていくところかと思います。

その後、実際に第三者委員会が立ち上がっていく中で、どういうスケジュールでやっていくかも含めて決まっていくのだと思います。

いずれにしても、代表監査委員に事務を委任することになれば、後はそちらで準備するための体制を作ってやっていくことになると思っていますので、私がこの時点で、なかなかコメントがしづらいというところだと思います。

できるだけ早くという思いがありますが。

 

記者:

スケジュール感や調査方法も含めて、代表監査委員がしっかりと議論していく、その代表監査委員が選んだ外部機関が、今後、第三者機関で調査を行っていくという理解でよろしいでしょうか。

 

知事:

そうです。

 

記者:

今の話を整理させてください。

監査委員がスケジュールの調整、第三者機関自体の選定も行うという理解でよろしいですか。

 

知事:

詳細は、総務部に後で説明させていただきます。

第三者委員会の準備のための事務委任をすることが、これから早急にやることだと思います。

その中で、設置に向けた準備、どのように設置、運営するのかを準備してください、ということを委任します。

代表監査委員がそれを受任していただければ、おそらく準備会の設置、第三者委員会の設置に向けてどういう形でやっていくのかを固めていくことになるのではないかと考えています。

固まっていったら、第三者委員会が具体的に立ち上げられて、そこでどのように運営されていくかが決まっていく2段階になるのだと認識しています。

 

記者:

この段階で監査委員にバトンを渡すことの意義を改めてお聞かせください。

 

知事:

監査委員は知事から一応独立した立場にあります。

そして、知事部局含めた財務や一般事務を監査する立場なので、一定の独立性があると判断しています。

そこにまずは準備の事務を委任して準備をしてもらうことに合理性はあるのではないかと考えています。

 

記者:

昨日の大雨で、県内にも警報が出て、高齢者の避難情報も出ていたと思います。

災害警戒本部が立ち上がっていましたが、知事が夕方退庁する姿を見かけました。

その際には、まだ災害警戒本部が立ち上がっている最中だったと思うのですが、災害警戒本部が設置しているとき、知事がどこにいるべきかなどは決まっているのでしょうか。

 

知事:

警戒本部が立ち上がっている時点では、池田防災監が本部長になっています。

災害対策本部に切り替われば、私が、もちろん本部長なので、チームを作ることになります。

この間は、私も連絡を常に池田防災監等から受けていたので、対応に問題はなかったと考えています。

 

記者:

災害体制のランクとして、災害警戒本部の時点では、知事が居て何かを指揮する場面ではないですか。

 

知事:

ないです。

そこは、しっかり手続きの中でやっているので、池田防災監からきちっと状況の報告は聞いており、問題ないと思っています。

 

記者:

高校生平和大使という核兵器廃絶に向けて活動している団体があり、今回6月にノルウェーに派遣される高校生の中で、これまでは被爆地である長崎県や広島県から行かれていた中で、初めての全国枠が設けられて、兵庫県の生徒が派遣されるそうです。

核兵器廃絶に向けた活動に対して、兵庫県の生徒が派遣されることの受け止めと知事ご自身の核兵器禁止条約に対する考えがあればお聞かせください。

 

知事:

兵庫県内から全国枠で学生さんが選ばれたことは、先日報告は受けています。

大変喜ばしいことだと思っています。

高校生留学支援も行っていますが、高校生の段階からグローバルに活躍いただける人材がどんどん出ていくことが、非常に大事なので、是非、ご活躍していただきたいと考えています。

核兵器の廃絶に関する問題については、自治体レベルとしては、平和な世の中をしっかりもたらして欲しいという思いです。

その中で核兵器の廃絶のあり方などは、政府レベル等でしっかり議論していただくことも大事だと思っています。

 

記者:

文書問題に関して、第三者委員会のメンバーや調査手法は、代表監査委員に事務委任して検討していくということでした。

第三者委員会が調査する内容は、どの段階で誰が決めていくのでしょうか。

 

知事:

これから代表監査委員に事務委任した後の準備会の中で決まっていくものだと認識しています。

 

記者:

準備会の中で、例えば、文書内容そのものなのか、人事当局による調査が客観的だったのか、懲戒処分が適切だったのかなど、その辺も含めて調査内容に入るかどうかが、準備委員会で決まっていくのでしょうか。

 

知事:

基本的には文書についての調査が中心だと思いますが、そこを中心にしつつ、具体的にどのような調査内容にしていくかは、準備委員会以降、議論しながら定めていくという形になるかと思っています。

 

記者:

県から、こういうことを調査してくださいと依頼することではないのでしょうか。

 

知事:

ではありません。

 

記者:

文書問題に関して、代表監査委員に準備を委任する時期は決まっているのでしょうか。

 

知事:

昨日、議会の一応報告を終えましたので、近日中に委任手続きを進めると思っています。

具体的に委任する日は、また情報提供させていただく形になります。

 

記者:

委任した段階で、何か発表があるということですか。

 

知事:

資料配付か何らかの形でやらせていただくと思います。

 

記者:

準備の段階で、議会の方にも意見を聞いていくというお話がありました。

知事が直接、議会の議員の方に、準備をどうしたら良いかとか、第三者機関への意見を求めたりされたのでしょうか。

 

知事:

これまで申し入れとか、議長との話の中でも、監査委員にすれば良いのではないかとかありました。

そういった意見交換はありましたけど、具体的にどのような内容にするかも含めて、これから準備会の中で決めていただくのではないかと思っています。

 

記者:

知事が直接、議会の方に意見を求める、聞いていくとかはないのでしょうか。

 

知事:

ないです。

 

記者:

議会からの申入の件ですが、議会の意見を踏まえていく上では、やはり、内容の確認が大事だと思いますが、これまでの申し入れ書の確認等を知事自身はされているのでしょうか。

 

知事:

議会からの申し入れは、適宜、読ませていただいたりはしています。

 

記者:

先週もお聞きしましたが、丸尾議員からのパワハラのアンケート調査結果も申し入れ書の中に入っていたと思いますが、そういった内容は確認されていますか。

 

知事:

一応、目は通させてもらっています。

 

記者:

その中に、斎藤知事の記述も含まれていたと思うのですが、改めて、そういった記述があることについては、どのように捉えられていますか。

 

知事:

そこは、内容等に関するコメントは、差し控えておいた方が良いかなと思っています。

 

記者:

意見が出ていることについても、差し控えられるということですか。

 

知事:

そうですね。

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