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【発表項目】
知事:
1番目は「新型コロナウイルス感染症の現状と対応」です。
今日は、すでに資料を配布したかと思いますが、271人の新規患者の発生でした。
271人というと、同じ月曜日では、4月19日が292人でしたから、これに匹敵するぐらいです。その前の4月12日が157人、4月5日が87人という状況でした。1週間前(5月3日)が340人、その前の4月26日が309人ですから、4月19日水準になったと見えます。
これが、緊急事態宣言後、今日が14日目ですから、効果だと言えれば、これからさらに、ピークアウトが進んでいくことになるのではないか、と思いますが。あと2、3日は見極めたい、と思っています。
そして、(資料の)昨日現在ですが、重症が98人、入院が771人、入院調整が1433人で73人減りました。自宅療養も1765人で52人減りました。絶対的な発症者数が減れば、医療環境も改善していくことは、毎日の動きを見て理解されている通りです。新規発症者数を抑え込んでいくことが、一番肝要だと思います。
後ほど、事業者と県民の皆さんに、緊急事態宣言が延長されますので、それに関連した呼びかけをします。
入院(病床)使用率は74.8%、重症対応79.0%ですが、宿泊療養が27.8%で、少し活用されていないという感じがあります。入院を要するのにふさわしい人たちと、宿泊療養に回ってもらうのにふさわしい人たちと、自宅療養をする人たち、それぞれに役割分担をしながら対応していますが。宿泊療養をもう少し活用できるような、検討を加えていく必要があるのではないか、と考えられます。
資料裏面の状況は、(②年齢別で)30代以下が40%、40代・50代が30%、60代以上が30%、とほとんど変わりはありません。
それから、発症場所(④感染経路別)ですが、家庭が6割以上、職場などが20%程度。そしてクラスターは発生時期によって10%になったり20%になったりしている、という状況です。
したがって、次の資料のように、緊急事態宣言が延長されましたので、呼びかけを、さらにしようとしています。
依然として連日300人以上、1週間平均でも400人と多数に達していて、しかも自宅での待機者が1500人台に上っているという医療のひっ迫状況。この状況を踏まえて、責任のある行動の徹底をお願いしようとするものです。
内容については、不要不急の外出・移動を自粛してください。特に県境を越える往来を自粛してください。それから、酒類やカラオケ設備を提供している飲食店等には、絶対に出入りしないでください。また、飲食店等への酒類の持ち込みはやめてください。
若い人には、お酒を購入して、店先や路上、公園などでの飲酒をやめてください。宅飲みも避けてください。そして、部活やサークル活動にも注意をしてください。出勤者の7割削減を目指してください。これを改めて強調します。
事業者の方々には、飲食店については、酒類の提供やカラオケ設備の利用の禁止。そして、20時までの営業。(酒類の)持ち込みも注意(禁止)。店先や路上での飲酒については禁止を呼びかけ。そして、徹底的な感染対策をお願いするものです。
大規模店舗については、土日休業と平日19時までの時短営業への協力もお願いするとともに。イベントについてもお願いをします。
また、職場や施設、特に最近、施設でのクラスターが時々、かなりの規模で発生していますので、注意を強く呼びかけるものです。
そして、企業にはテレワークの推進。出勤者の7割削減をお願いする。
このような強い呼びかけをしますので、ご協力をお願いしたい、と思います。
2番目は「新型コロナウイルス感染症に係る保健師の応援派遣」です。
先日は、看護師の全国から応援についての説明をしましたが、今日は、保健師の応援派遣についての報告です。
国の調整により、12人の保健師の皆さんが、今月、まず10日(本日)から神戸市に。そして、明日からは県(宝塚健康福祉事務所)に。また、西宮市に10日、今日から。姫路市には21日から、というかたちで、応援派遣してもらうことになりました。
心から感謝を述べるとともに、来てもらう保健師さんの活躍と、そして、受け入れ等についても、しっかりと対応してもらうようにお願いしたい、と思います。
3番目は、「行財政運営方針3年目の見直しの実施 」です。
行財政運営条例に基づいて運営方針を定めています。3年目には見直しをする、と条例で規定されていますので、その見直しをしようとするものです。
見直しの進め方が2ページにあります。(1)進捗状況を点検するとともに、(2)課題を整理して、(3)今後の取組方向を明らかにしていく、ということになります。
この見直しの検討作業の中で、令和3年度当初予算の財政フレームの再計算の中で新たに発生した、330億円の対策についても明示ができるように、対応していくようにしたい、と考えています。
スケジュールは、この7月まで検証をして、8月以降、課題と検討方向を取りまとめて、年度後半に行財政運営方針の見直し等を進めていくことになります。従来であれば、この見直しに当たっては、県議会に特別委員会をつくってもらい、特別委員会で議論を展開していく、ということを行ってきました。私は、その時点までは在任していないかと。そこまで言うと言い過ぎになりますので、従来の件についてだけ説明をします。
それから、(4ページからの)見直しの視点ですが、従来から予算編成等に当たって、言っている事柄に加えて、特に、(5ページの)⑨で、「行政のデジタル化等を踏まえた業務改革や働き方改革の推進」を入れています。大変重要な課題ですので、1項目追加しました。
(6ページからの)検討項目にいては、整理をしていますので、私からの説明は省略します。
また、(冒頭で触れた)要調整額(収支不足額)330億円等についての資料を、参考に添付してありますので、ご参照ください。
それから、12ページにあるように、財政運営目標では、目標に対する厳しい見通しが出ています。どのような対応があり得るのか。あるいは、現実的な目標として、今後も維持するのかどうか、というようなことも含めて検討していくべきだ。このような方向付けで議論がされるのではないか、と思われます。
4番目は、「WMG2021関西応援協賛くじの販売促進」です。
近畿宝くじが、今週の12日から今月30日まで発売されます。
これは、第2687回の近畿宝くじが、ワールドマスターズゲームズ2021関西応援協賛くじとして発売されるものです。ぜひ、来年5月の本大会に向けて、応援してもらうことを期待したい、と思います。
全国自治宝くじのバレンタインジャンボ宝くじでも応援をもらったのですが、最近は、インターネットくじの売れ行きが、まずまずというよりも、かなり買い求められています。今回の近畿宝くじも、もちろんインターネットでも購入できますので、よろしくご協力をお願いしたい、と思います。
5番目は、「兵庫県における東京2020オリンピック聖火リレーの実施」です。
5月23日と24日に実施が予定されていますが、緊急事態宣言が延長になり、緊急事態宣言下になりましたので、公道での実施は中止をします。
その代わりに、聖火リレーの到着場所であるセレブレーション会場、1日目は姫路市、2日目は丹波篠山市ですが、いずれも、姫路城三の丸広場、篠山城跡三の丸広場で。ランナーとしてバトンを受け継ぐ方々に集まってもらい、その広場で200メートルずつ走行して、公道での聖火リレーの代替事業を実施することになります。
できるだけ、インターネットなどで見てもらえるような、そのような配慮を加えられれば、と考えています。
6番目は、「兵庫県職員行政A(大卒程度)・資格免許職採用試験(令和3年度)の募集開始」です。
令和3年度の募集について、5月10日、今日から開始しました。一般事務職など計28職種、276名程度の募集を予定しています。
6月20日に筆記試験、そして最終面接試験を8月2日から8月27日までの間に行い、選抜します。ふるって応募してもらいたい、と思います。
人事委員会(が作成したポスター)のキャッチフレーズは、「不自由だけは経験した。」という非常にユニークなキャッチフレーズになっています。今どきの学生は、「不自由だけは経験した。」といえるのかどうか。
私から見ると、今どきの学生は、不自由はあまり経験していないのではないか、と思うのですが。それは(記者の)皆さんの方が若い人に近い分だけ、感覚がフィットするのではないか、と思います。
要は、学生時代の生活や部活など(成功体験)の売り込みばかりではなくて、そうではない人も、しっかりと我々のところへ応募してください。我々は、(不自由をした経験なども、立派な「経験」として)きちんと評価させてもらいます。という呼びかけだと理解してもらえれば、と思います。
それから、今日(午前)の全国知事会での発言について、聞かれていたとは思いますが、若干の補足をします。
今日の発言で、1つは、地方創生臨時交付金について。予備費の活用で5000億円が措置されたのですが、3月の知事会の調査でも、その時点で6000億円は必要だ、ということになったこともあります。今度のような緊急事態宣言を織り込んでいませんし、延長も織り込まれていなかったので、増額をお願いしました。
また、今回の延長の措置に関連して、大規模施設等への協力金等について。県としては、休日、土日の休業要請と(平日の)19時までの営業時間短縮ということをお願いしていくことにしました。国の措置は、協力要請推進枠で従前では8割助成だったものが、6割助成になった。その(残りの)4割についても、即時対応特定経費交付金の対象になるのかどうか、現時点でまだ、明確ではありませんので。ぜひ、即時対応特定経費交付金の対象となるように、強く求めたものです。
それから、影響を受けた事業者に対する一時支援金等については、売上要件が5割減ということになっています。この緩和について要請するとともに、酒類販売事業者に対しては、県独自で3割まで要件緩和してもよい、とされているわけです。これを、一般的な対応にすべきではないか、ということとあわせて、財源措置についてもしっかりとお願いしました。
それから、現在、中小企業を支えてる各種の信用保証付きの金融制度について。保証の種類ごとに一定割合を保証しているわけですが、その時の保証割合が、セーフティネット保証4号と危機関連保証については100%保証。セーフティネット5号は80%保証となっています。これらの適用期限が6月にきますので、その延長を要請しました。
ワクチンについて。大規模接種を実施する動きが出てきていますが、課題はワクチンの確保と担い手の確保です。担い手については、現在の地域医療とは関わりが少ないと見られている各省庁関係の病院群。例えば、厚労省では、国立病院機構、労災病院、社会保険病院、厚生年金病院、健保立の病院。文科省では、大学。経産省関係では、企業の産業医の皆さん。農水省関係では、JAの厚生連。国交省では、JRの病院。総務省では、逓信病院、NTT病院。警察では警察病院。こういう病院の皆さんの協力を、地域が求めていった場合に、協力を指導してもらうように、各省にしっかりとお願いをして欲しい、ということを発言したものです。
私からは以上です。
記者:
今日の新規感染者が271人です。これが緊急事態宣言の効果だと言えれば、という話でした。ピークアウトになるのかどうか、2、3日で見極められれば、ということでした。
その基準となる数字というのか、見極めのポイントは、どのあたりになるのでしょうか。
知事:
何度も繰り返していますように、新規発症者の絶対数が減ってくれなければ、医療危機がずっと続きますので、絶対数の推移にまずは着目していく、ということが一番だ、と思っています。
第3波の時も、2月末でしたが(1週間平均患者数が)100人を切って、その1週間ほど100人以下が続きました。そのような状況を受けて、重症病床使用率も50%を割ったので、政府に対して緊急事態措置の解除を要請した、という経過があります。やはり絶対数を減らしていく、絶対数が減るということが、もう本当に前提条件になる、と考えています。
記者:
その絶対数とは、どのあたりを基準に(しますか)。
知事:
今、言ったように、第3波の時は、100人を切るのが1週間ほど続く状況でした。ただし、今回もそういう数値が望ましいのかどうかを判断するのには、まだ見極めが必要ではないか。今日から、ようやく2週間、14日が経過した状況ですので、今日、直ちに見極めるわけにはいかない、と思っています。
記者:
事業者の出勤者の7割削減を目指すとのことでした。
現状、各事業者で出勤者の割合が何割ぐらい削減されているのか、数字の根拠となるものは、あるのでしょうか。
知事:
私は承知していません。
首都圏に比べると関西圏、兵庫も含めての実施率が、中小企業の割合が高いということもあって、首都圏ほどはいっていないという全体的な状況にある、とは承知しています。
ただし、今の実績がどうなっているのかは、私自身、今、資料を持ち合わせていません。(調査した上で)後日、資料提供します。
記者:
出勤者と言っても、業態によっては、テレワークができる業態、できない業態が、それぞれにあるかと思います。
そこをどのようにお願いしていくのかが、重要かと思いますが。
知事:
「テレワーク兵庫」という10万人ほどが利用できる、自宅で勤務していても、セキュリティを担保できる仕組みを提供しています。ただし、まだ1万人弱、数千人程度の利用にとどまっていますので。
こういうセキュリティに優れたソフト(アプリ)の利用も可能だ、ということも含めて。しっかりとテレワークに取り組んでもらうように。ご指摘のとおり、業態によってしやすい、しにくいところもあるかと思いますので。理解を深めていきたい、と思っています。
記者:
聖火ランナーについて。走るリレーとしては、福岡県は点火のセレブレーション(式典)なので、兵庫県が、緊急事態宣言下では初めてになるか、と思います。
そこについての受け止めと。決断についての途中経過は、前回の会見で説明されましたが、改めて知事から、このような開催になったことについての、思いをお願いします。
知事:
緊急事態宣言下なので、沿道が3密になる状況は避ける、というのが組織委員会の基本方針です。これは「やむを得ない」、として受け止めました。
ただし、何度か言ったように、せっかく兵庫の場合は5国ですので。5国ごとにセレブレーションの代替事業ができないか、と相談をしたのですが。新たな対応になってしまうこともあり、組織委員会としては、そこ(資料)に書いてある、もともと予定していたセレブレーション会場での事業にとどめてほしい、ということでしたので、(これも)「やむを得ない」、ということにしました。
バトンタッチリレーをするのかしないのか、についても1つのポイントでしたが。姫路城の三の丸広場、篠山城跡の三の丸広場にしても、それなりの広さがありますので。密になる危険はないこともあり、リレーをすることに踏み切りました。十分に注意をしながら開催したい、と考えています。
記者:
項目外ですが、県職員の飲み会の調査について。
先週を目処にまとめるという話がありましたが、現時点でのとりまとめ状況を説明してもらえますか。
知事:
今、集計して整理をしている最中です。これらを調査していることは事実ですし、まとまり次第、発表します。
記者:
先ほど、兵庫県職員募集の(キャッチコピー)「不自由だけは経験した。」ということに触れて、知事から「最近の学生は、不自由はあまり経験していないのではないか」という発言がありました。
コロナ禍で内定切りや奨学金をもらいながら学ぶ学生もいて、厳しい環境にある中、少し配慮に欠ける発言ではないかと感じたのですが、いかがでしょうか。
知事:
我々の世代の、当時の不自由さと、今の不自由さとは、かなり受け取り等が違うのではないか、という個人的な感想を述べました。
記者:
我々の世代というのは。もう少し説明してもらうと、どういうことでしょうか。
知事:
私が卒業したのも50数年前ですから。そういう時代と、今とは、相当違っているのではないか、と言いました。50数年前(と今)が一緒であれば、おかしいです。
記者:
50年前の方が厳しかった、ということでしょうか。
知事:
私としては、そう思っています。
記者:
今は、なかなか学生も厳しい環境にある中ですが。
知事:
そういう1つ1つの比較で言っているわけではありません。
ただし、奨学金制度等については、我々の頃よりもよほど充実していますし、オンライン教育なども全然なかったわけですし。
そういう意味からすると、相当の状況の差、というものがあるのではないか、と(キャッチコピーに対する)感想を述べた、ということです。
記者:
聖火リレーの代替行事について。知事は、五国での代替行事ということを言っていましたが、結果的には、姫路と丹波篠山のみということになりました。
代替行事の検討をもう少し早くやっておけば、もう少し五国でできた可能性があったのではないか。そのあたりの準備が遅かったのではないか、と思いましたが、いかがですか。
知事:
組織委員会は、方針を最初から最後まで変えていません。ですから、時期が早かったから、遅かったからということではない、と思っています。
非常に、これ(五国での開催)については高い壁だった、ということです。
記者:
早く準備をしていても、五国での開催は最初から難しかった、ということでしょうか。
知事:
結局、セレブレーション会場ではないところで実施することに対して、非常に消極的だった、ということです。
記者:
聖火リレーについて。こういうかたちで、公道で行うとしていた当初の計画通りには、行うことができなくなってしまったことについて。知事としては、どのような感想を持っていますか。
知事:
聖火リレーは、本番の、いわばオリンピック・パラリンピックの開催に対する、地域としての期待を示す機会であったわけです。沿道からの声援も含めて、そのような期待のシンボルでした。その沿道からの声援がなくなってしまったということは、それなりに残念に受け止めざるを得ない、と思っています。
ただし一方で、場所は限定されますが、聖火ランナーの皆さんのリレーの実施を、曲がりなりにもしますので、それをインターネット等で見てもらう、声援してもらうこともできます。
そのような代替事業が行われることで、代わりの声援をしっかりとやってもらえれば、と願っています。
記者:
今日出された(知事メッセージの)「緊急事態宣言延長!今一度責任ある行動を」という新しい呼びかけについて。12日から延長ではありますが、またフェーズが少し変わってくるということで。
この知事メッセージに込めた思い、県民に対してのメッセージで、どういうところに強弱を置いているのか、コメントください。
知事:
物理的な人流を下げていくような対策を呼びかけたり、いろいろな事業者の皆さんに協力を呼びかけたりしていますが。その上に立って、やはり、なぜこのような呼びかけが必要になっているのかということを、もう一度、原点に戻って、県民の皆さん1人1人に考えてもらいたい。
そして、自分がコロナに感染すると、自分も重症化する可能性があるし、また人にうつして、自分が原因者になる可能性もありますので。
そのような事態を招かないという自覚を、ぜひ持って行動をしてもらいたい、このことを強く、私自身は要請をしたい。
そのような意味で、呼びかけをしている、というのが一番の基本です。
記者:
そうすると、知事や県の担当が見た場合に、自覚に欠ける行動というのが、まだ散見される、というイメージでしょうか。
知事:
絶対数がこんなに増えたということは、変異株の感染力が強いということももちろんあるのでしょうが。
一方では、コロナに対する「コロナ慣れ」みたいなことが生じて増えているという面も、防御力に欠ける様な点も、見られてきているのではないか。
そのあたりも、再度原点にかえって、対応していくように呼びかけている、ということです。
記者:
聖火リレーの件について。先ほど知事は、200メートル走ると言われていましたが。資料の「2 実施方法」で、コース及びランナーの走行距離の設定が(組織委員会との)協議項目として入っています。走る距離などは、ある程度、煮詰まっているということですか。
知事:
もともと公道を走る時からも200メートルです。それでバトンタッチをしていくというのが原則ですから。聖火ランナーは200メートルを走るものだと思って、練習を積んでいる人もいますから、200メートルは走ってもらう。
大阪府も4月に長居競技場でやられましたが、そこでも200メートルバトンタッチという形で、実施されています。
記者:
関係市のPRができるイベントの検討等とありますが、こういった何らかの、通過する14市のPRイベントのようなものも、考えているのですか。
知事:
こんなことをやりたい、という申し出もすでにありますので。
代替イベントは、組織委員会主催のようなものなのですが。沿道のイベントは、それぞれの通過関係市が主体的に行うものになりますので。
これはぜひ認めて欲しい、とは思うのですが、内容によるということになりますので、よく相談をしたい、と思っています。
記者:
相談次第では、認められないかもしれない、ということですか。
知事:
それも、何とも言えないのです。
記者:
納火式はもともとありましたか。
知事:
納火式は、もともと篠山城跡で、最初に鳥取県から入ってきて、ここの出発式をして。2日目は県庁から出発式をして、丹波篠山で納めることにしていたのですが。出発と納火を1カ所でやってしまうことになりますので、そのあたりの内容は、少し検討をしていきたい、ということです。
記者:
先ほどの知事会での発言の件もありますが。
基本的なところで、県独自の休日・土日の休業要請と(平日の)時短の要請と。いわゆる協力金のスキーム、というのは、もう決まっているのでしょうか。
知事:
単価については、4月25日までさかのぼって、大規模施設等についての拡充がされています。
最初は1日20万円のみでしたが、テナントの数に2万円をかけて、その10分の1を1日20万円に上乗せする、という算定になって。
そして、今回は、休業面積1000㎡ごとに20万円という算定方式に変えてきています。単価はそれでいくことになろうか、と思います。
記者:
その場合の財源については。
知事:
財源については値切られています。
従来の国の方針通りであれば、8割を国が補助する。地方負担2割についても、即時対応特定経費交付金で一部を埋めるということでした。
今回は、(都道府県が上乗せ措置を要請する場合は)国6割という構造になっていて、先ほども触れたように、即時対応特定経費交付金の取り扱いが、まだペンディング(保留)になっている状況です。
記者:
土日(の休業要請)については、最初の緊急事態宣言のスキームで協力金を支払うのだけれども、その財源については、国の現在決まっているものでは、減らされていると。残りの分は、現状では県が負担すると。
知事:
そういうスキームになっています。4割について。
ですから即時対応特定経費交付金の対象に、ぜひして欲しい、ということを、知事会でも発言したのです。
記者:
時短の方は、20時までという部分については、何かスキームは決まっているのですか。
知事:
時短の20時までの部分は、国のスキームに準じますので、そこは、8割・2割の財源措置がなされていく、ということになります。
記者:
19時までの前倒し分については、(協力金は)なしと。
知事:
これは、県としての独自要請ですから。
すでに国のスキームが決まって、時短の協力金が支払われますので、ぜひ協力をしてもらいたい、という要請にしています。
記者:
聖火リレーについて。イベント会場については、もう一般の人は完全に入れない、という認識でよいのですか。
知事:
そうです。公開しない、というのが原則になっています。
記者:
そうは言っても、集まってしまったり、ということが。事情を完全に認識していない人が来たり、ということも考えられます。
現時点で、何か呼びかけることはありますか。
知事:
関係者以外は入ることができない、というのが原則ですので、そのことを十分に留意して、協力してもらえたら、と呼びかけます。
記者:
インターネットでの中継も検討、ということです。そのあたりも含めて、どのように楽しんでほしい、などは。
知事:
会場に来られないわけですので、やはりインターネットなどの中継で、会場での臨場感を味わってもらうことが基本になるのではないか、と思っています。
(組織委員会は)このことまでダメだとは言わないのでしょうが。よく分からないのです。何しろ、インターネットであれば、「3密」になるはずがないのですが。よく分からないのです。
記者:
宣言も延長となりました。路上飲みについて、呼びかけをいつもされていますが。条例を作って、罰則を検討するなど、そういった方向については、何か方針はありますか。
知事:
それをやるというのは、一種のロックダウンです。ロックダウンを、今の日本の法制の中ですることの是非の、議論がなされていません。条例でお願いをする事業や行為を掲げてみても、今の感染症法の関係で、それなりの事業体系ができているので。
そういう意味からすると、今、直ちに補足するスキームを検討するというよりも。具体の、県民の皆さんに対する協力を呼びかけて、実行してもらうという方が急務ではないか、と思っています。
記者:
保健師の応援派遣について。本日から2週間ほど、それぞれ資料に記載のところに、12名が派遣されると。
この期間であるとか、派遣の人数であるとか、派遣先などは、県から具体的に要請されたのでしょうか。
知事:
市町からの希望も取り、その希望数を厚労省に提出して、そして調整をした結果です。
記者:
そうすると、神戸市と県の宝塚健康福祉事務所、あと西宮市、姫路市というのは、これは優先度が高いと県で判断して、ということなのですか。
知事:
そうです。特に、神戸市などは、もっと大勢の保健師の希望があったのですが、依頼業務の内容が患者の家庭訪問でしたので、マッチングがうまくいかなかった、ということになるかと思います。
記者:
業務内容を見ると、疫学調査、これは保健所でするのかと。あとは、基本的に自宅待機者・療養者の自宅を訪問する、と受け取ったのですが。そういった自宅の訪問が活動のメインになる、と理解すればよいのでしょうか。
知事:
そうです。保健所には、県内看護系大学と連携をして、保健所への専門家の派遣は、県独自で調整しようか、と考えています。
ただし、今、緊急に対応が必要な宝塚保健所(健康福祉事務所)には、応援派遣をしてもらうことになった、ということです。
記者:
26日以降というのは、また追加で派遣を要請することはありますか。
知事:
状況によります。今のような状態が、26日以降も続いているようでは。危機的な状況がずっと続いているということになりますが。もしも収まっているようだとすれば、要請する理由がなくなった、ということにもなります。
要請しなくてもよいような状況を期待したい、と思っています。
記者:
12日からの緊急事態宣言の延長期間の兵庫県の対処方針が、まだ示されていないかと思います。これは、今日、明日には。もう、12日になってしまいますが。
知事:
7日の対策本部会議で、対処方針も改定したはずです。
記者:
私が見たものが古かったのか、11日までのものが、一番新しかったかと。
担当者:
7日の本部会議を踏まえて、本日、県のホームページに掲載しています。
記者:
項目外になりますが、経団連の新しい会長に十倉雅和さん、西脇市出身の住友化学の会長が就任することになりました。
財界の総理とも言われる経団連の会長に、兵庫県出身者がなるわけです。知事としての所感や、エピソード等。また、期待感などもあれば。
知事:
中西会長が病魔に襲われて、このたび勇退せざるを得ない状況になったわけです。非常に難しい時代の、財界総理としての役割をこなしてこられたことに対して、感謝を述べたい、と思います。
後任は、まさに副会長として中西さんを支え、そして、今は経団連の審議員会の副議長をされているわけですので。今のような厳しい状況の中での、舵取り、リーダーシップは大変だと思いますが、しっかりと中西会長の後を受けて、活躍されることを大いに期待したい、と思います。
また、ふるさと兵庫の出身者として、声援を送りたい、と思います。
記者:
何か特に、連携をより深めるなど、そういった考えはありますか。
知事:
現時点で具体的なことは、特に。
細かなことはいろいろとあるのかもしれませんが、まさに財界総理としての役割に、我々がタイアップをしていくというような、まだ、そこまでの状況にはなっていませんし、私も思いつきません。
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