1995年10月から始まった兵庫県による震災資料の収集活動を引き継ぐ人と防災未来センター資料室には、現在、約740件の震災映像が収蔵されています。そこには、震災直後の報道や震災に関する特別番組など、テレビ放送の録画が多くある一方で、数秒の揺れの後にすっかり変わってしまった自宅、近隣の風景、遠方から助けに来てくれた人々の姿や、共に復興をめざす地域コミュニティの活動など、個人の所有するビデオカメラで撮影したプライベートな記録映像(ホームビデオ)も含まれます。
資料室では、これらの震災記録映像を将来にわたり視聴可能なかたちで残すため、デジタル化などの保存活動に取り組んでおり、目下、インターネット上でも一部のビデオが閲覧できるようオンライン公開の作業を進めています。
2023年9月から資料室内に開設している「震災ビデオ変換ラボ」の使用により新たにご寄贈いただいた4本のビデオとあわせ、現在38本の映像をインターネット公開しています。今後もオンライン閲覧可能な記録映像を増やしていく予定ですので、啓発活動や防災教育にご活用ください。
なお、オンライン閲覧提供していない所蔵映像の視聴は来室のみとなり、別途事前の手続き(資料の閲覧申請)が必要です。ご希望の場合は資料室(078-262-5058)へお問い合わせください。