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記者発表日時:2024年2月26日10時
担当部署名/農林水産部農産園芸課農産班 直通電話/078-362-4092
山田錦の生産を通じた地域貢献等への功績を表彰する「藤川禎次特別賞」を創設~第1回の受賞者が決定~
本県で昭和11年に誕生し、現在全国の酒造家に高い評価を受け「酒米の王者」と呼ばれる酒造好適米「山田錦」ですが、その育成・普及に大きな功績を残されたのが、藤川禎次氏です。山田錦の交配が開始されて100年目となる本年度に、兵庫県酒米振興会が、新たに表彰事業として「藤川禎次特別賞」を創設し、この度、受賞者が決定しました。
1 賞の趣旨
山田錦の生産技術の向上や生産を通じた地域貢献などに著しい功績のあった生産者団体に対して、「藤川禎次」の名を冠した賞を授与することにより、シビックプライドを醸成し、山田錦の価値を一層高めるとともに、生産者の励み、持続可能な地域づくりに繋げる。
2 審査基準
県が特定する山田錦生産振興地域で、山田錦の種子生産もしくは栽培を行う個人もしくは生産団体のうち、長年に亘り本県の山田錦生産の維持向上に大きな功績を残すとともに、次代への継承に向けても取り組んだ者
3 令和5年度受賞者
加東種子生産組合牧野部会
4 表彰理由
山田錦誕生からの歴史の中で、61年間という長きに亘って県内の山田錦種子生産を一手に担うなど、本県の山田錦の安定生産に多大な貢献をしてきたことや、次世代への継承に向けて新たな担い手を育成する体制に取り組まれていること等が高く評価された。
5 表彰式
下記の加東酒米生産者大会において実施予定
日時:令和6年3月2日(土曜日)13時30分~16時30分(藤川禎次特別賞の表彰式は14時40分~15時00分頃実施予定)
場所:やしろ国際学習塾L.O.Cホール
6 藤川禎次氏について
明治28年現加東市高岡に生まれる。昭和3年県酒造米試験地初代主任として酒米の研究に従事。昭和7年育成途中の「山田錦」の試験地場内や三木市吉川町金会での現地適応性試験を担当した。その功績は、「郷土百人の先覚者」(昭和42年兵庫県教育委員会発行)や兵庫県道徳副読本「きらめく」などで数多く紹介されている。