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回答
水道が普及する前の時代、我が国では赤痢やコレラなどの消化器系の疾患の大流行が何度もありました。それが水道の普及によって徐々に解消され、現在ではほとんど見られなくなりました。この理由は、水道水が塩素で消毒され、これらの病原菌に感染することがなくなったからです。
水道法の省令により、衛生上の措置として給水栓(水道の蛇口)における残留塩素濃度は0.1mg/L以上にする事が義務付けられています。これは蛇口まで消毒の効果を維持することが目的です。
現在でも、小さな水道や飲料井戸などで、塩素消毒の不備があった場合は、消化器系の感染症は発生しています。消化器系感染症がほとんどなくなった現在でも、水道にとって塩素消毒は不可欠のものであることがわかります。
ご家庭の水道蛇口で残留塩素があるという事は「浄水場から蛇口まで消毒効果が維持された」ということです。このため、水道水の残留塩素は「安全の証」であるということができます。
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